fc2ブログ

テーブル

昨日の続き

我が家の食卓のテーブルはこの家を建てた時に買った無垢のブナのテーブルです。当時たまたま行った弘前の中三デパートでやっていたブナ展で見つけ、気に入って購入した物です。その作者が大湯浩之さんでした。

なので、我が家のテーブルは使用開始から17年目を向かえ、手入れもろくにしないため、よごれて表面がベタベタして来ていました。数年前にも自分で塗装したのですが、今年の大湯さんの工房展に行った時にその話をしたところ、じゃあそのうちに行って再塗装してやるよと言ってくれていました。またその時に、工房庫にあったいくつか座卓を見せていただき、持って行かないかと言われたのですが、大きさや高さ等、現在のソファ前に置くにはちょうどいいのがなくて、そうこうするうちに大きな一枚板を見て、これで造ろうかという話になりました。

そして、12日に大湯さん親子が我が家に突然のようにやって来て、持って来たよと。

それが、これ↓
120612livingtable01.jpg



存在感ばつぐんで大きさもピッタリ。このテーブルに置くと何でも引き立ちます。
自然のままに仕上げてあるのに、モダンでメタリックなMacbookAir(娘の)もますますカッコ良く見えます。
この前に座ってビールを飲むのは最高です。

そして、食卓テーブルをベランダに持ち出し、親子でサンダー掛けをして
120612teble01.jpg


オスモカラーで再塗装して、テーブルは美しく蘇りました。
120612diningtable01.jpg



無垢で出来た物は質感等ももちろんいいのですが、こうやっていつまでも使い続けることが出来ていいものです。

大湯さん ほんとうにありがとうございました。
(大湯さんのブログでもちょっと書いてありましたね

スポンサーサイト



木好房DAIROKU工房庫展2012

少し前になりますが、6月3日に大湯浩之さんの工房庫展に行ってきました。昨年も行ってますが、今年から毎年行うことにしたそうです。大湯さんとは我が家のテーブルを購入して以来、17年の付き合いになります。
あいかわらず味のあるいい感じのテーブルや椅子、小物が一杯ありました。

青い服を着てお客様に説明しているのが息子さんの建太郎くん。
120603ooyukoubouten01.jpg


このテーブルと椅子も実に絵になりますね。大きな一枚板も置いてます。展示室の裏には造られるのを待っている大量の板が置いてあります。
120603ooyukoubouten02.jpg


外にも、古くなったベンチなど置いてました。これまたいい感じです。
120603ooyukoubouten03.jpg


このベンチ持って行かないかと言われたのですが、我が家にはちょっと置くスペースが無いので、断念。

そして・・・つづく



やっぱり木造で家をつくるなら国産材だ

時々見る木のサイトでこんな紹介がありました。
一目瞭然、木造住宅を造るなら国産材に限ります。アトリエ105の設計ではいつも地元のスギを使用しています。これを見たらもうホワイトウッドの集成材では建てる気にならないでしょう。
そのサイトはこちら
建て主さんも施工者任せではなく、うちに使う木はなにって聞いた方がいいですよ。

これもっと早く知ってたら、27日の住まいづくりセミナーで話したのにな。でも記事になったのが29日だから無理だったけど。

おかげさまで、27日のセミナー無事講師役を務めさせていただきました。「住宅の素材」という少々抽象的な話題で、何を言わんとしたか判っていただけたかちょっと不安ですが、皆さん真剣に聞いてくださいました。

山の木

昨日14日は実家のある地域の造林組合の集まりがあり山に行ってきた。私にとっては初めての経験でした。この造林組合は地域ごと(当地では部落といいます)に組織されているらしく、実家のある本郷下部落の造林組合だけで約9町歩あるそうです。9町歩は約9ha(ヘクタール)ということで、結構広いらしい。といってもまったく見当もつかない広さ加減ですが。その中を部落共有部分と個人分けしたところがあって、それぞれ管理しているとのこと。今回は現状説明と場所の確認のための集まりだった。

組合員皆で山を歩く。ここは駐車場から近いけど、実際は山道を相当歩いた。普段机の前でパソコンばっかり見ている人間には大変だった。
090614zorinkumiai01.jpg


この田舎では回りを見渡せば山ばかりで、普段見慣れていても実際に山に入ることは滅多にない。入ってみると上の写真のように道路などそれなりに整備されていて、きちんと管理されているんだなと思った。
でも、場所により、管理の仕方により随分生育に違いが出ることも判った。
こちらは管理もあまりなされていないようでそのせいか、あるいは土壌が悪いせいか、細いスギばっかりが密生。
090614zorinkumiai02.jpg


対してこちらは、すぐ近くなのだけど太くスッキリしている。間伐もよくおこなわれているようす。
090614zorinkumiai03.jpg


しかし、全体的には思った以上に間伐が行なわれていてよく管理されているなあとの印象を持っちました。
私の設計では地産地消を目標に地元のスギを多用していますが、このようにきちんと管理されてこそ使えるスギになるんだということを今回学ばさせていただき、また、いろいろな人達が山を大事にして守って来ていたということも学ばさせていただきました。

午前中だけでしたが、天気も良く気持ちのい山歩きでした。疲れましたが・・・・

大湯 浩之 木工展

今日は午前中仕事して午後から弘前へ「大湯 浩之 木工展」を見に行ってきた。大湯さんとは我家を新築した時にテーブルを買った時からのずっと長いつきあいです。
これまで、自宅に工房があってその敷地内に沢山の木を桟積みして置いていたのだが、待望の倉庫を確保できたので、そちらに収集した木を移して今回初めての工房展となったそうだ。
大湯さんはテーブルやイスや小物など主に広葉樹を用いて自然で味のある作品を作っている。

展示会内部。古い倉庫そのままだけどなんとも味がある空間になっている。
080531dairoku01.jpg


作品(クリックすると拡大します)
080531dairoku02.jpg


080531dairoku03.jpg


080531dairoku05.jpg


080531dairoku06.jpg


内部に大量に置かれているさまざなな木々。以前は桟積みだったので下の方のがなかなか使えなかったが、今度は立ててあるのですぐに見れていいとのこと。
080531dairoku07.jpg


工房の主 大湯さん。
080531dairoku08.jpg


大湯さんにはこれまでアトリエ105で設計した住宅に何度か玄関におく下足箱を創ってもらっていた。その時はすべて大湯さんにお任せでこちらからは全く注文をつけない。作家の感性を発揮してもらうのに下手な注文はすべきでないからだ。こちらで設計する全ての家で大湯さんの作風が合うわけではないので、大湯さんの作風が合いそうな時だけお願いしている。
ほんとは下足箱ではなくて大きなダイニングテーブルなどを設計に組み込んでやってみたいのだけど、ほとんどの家でテーブルはすでに持っている場合があってなかなか出来ない。

これから家を建てようとしている方、浴室やキッチンなどの設備に掛ける予算を少し減らして、バーンとでっかいテーブルでも考えてみませんか。いいですよ、どっしした無垢のテーブル。大きいテーブル一つあると、家族が集ってきて、きっと素敵な家庭になりますよ。
大湯さんの家具ぜひ見てみてください。6月2日までやってます。

100点満点は沓澤製材所

全国JAS展の東京木材市場で行われた展示会で全国でただ一社大館市の沓澤製材所が100点満点を獲得しました。北海道から九州まで9社が出品して、その中で最高だったわけですからすばらしいことです。大館にもこのような意欲的で全国に誇れる製品をだしている製材所があるということを、地元の大工さん工務店さんに知ってほしいと思います。

大館市内には元は沢山の製材所がありました。しかし厳しい経済状況などで現在では製材所として残っているのは数社しかありません。この数社では地元のスギを製材して主に関東方面などに出荷し、地元に出荷されるのはほんのわずかだと聞いています。なんだか変な感じがします。もちろん関東方面などへどんどん出荷して売り上げをのばしていただきたいとは思いますが、それよりも地元であまり使われないのがどうしてなのだろうと思います。たぶん大工さんや工務店はこれまで付き合いのある建材店さんに発注するのだと思いますが、その建材店と製材所が繋がっていないのではないでしょうか。流通に関してはまったくのシロウトですので、あれやこれや述べる立場では全くありませんが、環境のためにも地産地消を出来るだけ進めるべきと思っていますので、残念だなと。

「近くの山の木で家をつくる会・大館」は製材所、工務店、設計事務所が集まってつくられた会です。まさに地産地消の家づくりをすすめる会です。会には製材所では沓沢製材所のほか大館北秋田森林組会、小笠原木材、カネサン製材所、県北木材センター、サンエース秋田、吉田木材が参加しています。野菜や果物と同じように家づくりも地場のものを使いましょう。

杉についての記事

大館の地方紙「北麓新聞」の今日の記事に「ー生きる場 生かす人ー」と題してアトリエ105で設計をし、H17年10月に完成した「白沢の家」が取り上げられました。

1ページの1/4ほどもの紙面を使ってビックリするぐらい大きく載せていただきました。
sugikiji070215.jpg


秋田県では内装材プレゼント等の補助を出してまで、スギを使ってもらおうとやっきになっていますが、ほとんどの地元の工務店では外材を使用して家を建てています。しかし、最近原油高などによって外材が値上がりし始めています。まさにタイムリーな時期の記事掲載でした。

北麓新聞の斉藤記者は昨年秋に「白沢の家」を取材し、二週間ほど前にこんどは我が事務所へ取材に訪れて、さらに2月4日に行った、近くの山の木で家をつくる会の「ちかやまスキルアップセミナー」にも足を運んでくれ、今回の記事を書いてくれました。
とてもいい記事にしてくれ感謝しています。
そして、この記事を見て一人でも多くの方が地元の木を使った家造りをしてくれたらと思います。

スギを使う本当の目的は、地球環境に少しでもダメージを与えない家造りだと思っています。

それにしても、取材の途中で言った「スギはギスギスしないからいい」なんてオヤジギャグを書くなんて!