5月1日に書いた手這坂へ行ってきました。瀧口範子著「日本の建築家伊東豊雄・観察記」を読んでいて、やっぱり無性に行ってみたくなったからです。全く変な話ですが、本当です。なぜ変かというと、伊東豊雄といえばバリバリの世界のトップ建築家です。仙台メディアパーク以降ぐにゃぐにゃしたヘンナ建物ばっかりの作風の建築家の本を読んでいて、日本の里山の風景、民家を見たい!に繋がるのがぜったい変です。でもそう思ったから仕方ないです。
で、行ってきました。実は前に行こうかなと思った時も、もう誰も住んでいない茅葺きの家が4軒あるだけじゃ行ってもつまんないかも、と思った部分があったからですが、まあ感動はしませんでしたが、なるほどと思わせるものはありました。
まずロケーションですが、ほんとうに山の中に埋まるように4軒だけ建ってるのです(実際は入り口に一軒民家風でない住宅も建ってますが)菅江真澄も4,5軒と行ってますから、当時からずっとこの4~5軒の集落だったのでしょうが、よくもまあ寂しくなかったものだと思います。

茅葺きは確か県立大学の生徒などによるボランティアで葺替えなどしていると思ったのですが、だいぶ痛んでいる感じのところもありました。
どの家も今も人が住んでいるような感じに、台所用品や、冷蔵庫などがあって、内部にはお茶のペットボトルやビール、酒といったものがころがっています。

張り紙を見ると自由に使っていいように受け取られますが、いいんでしょうか?

囲炉裏や、土間といったもう見ることの無くなった民家のスタイルそのままの内部空間です。入れた家の大黒柱はケヤキでしょうか。


1日にNHKで放映された時、以前住んでいた人がまだ愛着があると話していたのですが、正直よく最近までここで生活してきたもんだと驚きです。
桃源郷というからには桃も咲いているかと思ったら、全くでした。残念。
あと、板倉もありましたが、それにしてもどうして月日の経った木が白いんでしょうか。
灰色ならよく見ますが、ここのはかなり白くなってます。

それから、昨日3日には弘前の夜桜見物に行ってきました。枝垂れ桜などまだ早くて、あと3、4日あとであれば最高だったかもしれませんが、それでもやっぱりさすがの桜でした。