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家の手入れ

すてきなメールが届きました。2年ほど前に出来た家の方から、濡縁の塗装したよと写真を送ってくれました。この濡縁にはもともと柿渋を塗っていましたが、風雪にやられてあっというまに汚れてしまったようです。それを汚れを落とし柿渋塗に挑戦していただき、綺麗になったとのこと。こうやって愛着をもって家に接していただくき、手入れしていただくと家にとってもいいでしょうし、設計者としてもうれしい限りです。花で飾られた現在の家の様子も送っていただきました。内部の使いかって等についても設計者に頼んだから出来たこととお褒めのことばもいただきました。うれしかったので、その写真を紹介します。

濡縁の塗装前
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濡縁柿渋塗装後
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玄関前の花達
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ベランダの花
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強歩の続き

強歩の照射に行ってきた。昔を思い出して懐かしかった。と言ってももう35年も前なので懐かしいなんてもんじゃないすがね。僕たちのころは親達がこんなに集まって照射なんてなかった。でも給水所の雰囲気は当時と同じだった。給水所は10kmぐらいごとにあって、地域の人がちが大勢で拍手で出迎え、豚汁や果物飲み物などふるまってくれた。歩くのは辛かったが、深夜歩いたり、地域の皆で応援してくれる雰囲気が好きだった。

11時に集合して数十台の車を連ねて担当場所へ向かった。普段こんな深夜はあまり車の通らない山道を何十台も連なって走る様は知らないで来た対向車は一体何事と思っただろうな。
ぼくの付いたところは山の頂上付近。ライトを消すと真っ暗闇にすごい星空。
12時に出発して、12時25分ごろには女子のトップランナーナ通過。長女は50分ごろ通過して行った。その直後男子のトップランナーが通過して行った。たぶんすぐに追い越されてしまったろう。

1:30ごろ走って行く生徒達
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写真ではよくわからないかもしれないが、天の川も見えた星空。星ってこんなにいっぱいだっけ?ちょっと大きな画像にしてみました。読み込みに時間がかかるかも。
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強歩

今日は大曲の花火です。今年は行きたかったけど長女の高校の強歩があって行けない。強歩は男子は50Kmぐらい、女子はそれより少し短い距離を夜12時に出発して学校目指して歩く伝統行事。僕たちもやった。情けないことに僕は1年の時途中棄権してしまった。
今年は男子は八幡平から女子は鹿角市の尾去沢から。PTAも途中の給水や山道を来るので照射で手伝う。僕もこれから出かけて行って照射を手伝う。

鳥潟会館

昨日の茅葺き屋根の話題で出た「鳥潟会館」へ久しぶりに行ってきた。もう十数年いっていなかった。たまたま近くを通り、若い太田君が「鳥潟会館てなんですか」と聞くので、じゃあといったわけだが、もう5時近くで、見学は5時までとなっていて、慌ただしく見てきた。それでも案内してくれた方は、早口ながら親切に説明してくれた。
久しぶりに見ると結構というか、かなりいいところじゃんと思った。自分の年齢が以前とは違った感じ方をさせているのだろう。こんどはもっと時間に余裕を持ってじっくり見てみようと思った。

邸内 京都から庭師を連れてきて造った庭と奥に建物。木々に覆われて涼しかった。池はちょっと泥がたまって浅くなっていて、鯉が泳ぐと背ビレが出ていた。
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玄関とは別ルートで別棟の茶室へ行く。最初に待合がある。
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そしてこれがちいさな茶室。今回は時間がなく内部を見れなかった。今冬の大雪で屋根が破損し、市で屋根だけでも直すことにしている。萱葺き職人は残念ながら昨日あった田沢湖町のあの職人さんではないようだ。
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茶室前から本宅を見る。二階も茶室になっている。
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これが玄関前。
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内部の洗面所の洗面器。当時のまま。フランスあたりから輸入したらしい。
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広ーい土間。暗くてピンボケになってしまった。カマドは当時相当画期的だったと思うボイラー(写真の縦型の黒いの)や地下など、ここだけでも見どころ満載。
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2階の茶室の床の間。斬新なデザイン。地板は円形を描く地袋の中まで続く一枚板。
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今回は時間もおそく、内部の写真はほとんど撮れなかったので、こんどじっくり時間をかけて見て写真も撮りたいと思います。見学は無料ですから、皆さんもぜひ見てください。

茅葺き屋根

今日横手の帰り、茅葺き屋根を修理している家がありました。いまどきとても珍しいので、見せていただきいろいろお話を聞くことが出来ました。
茅葺き職人さんは田沢湖から来ているそうです。今日でもう7日ぐらいかかっていて、今度は裏側をやるんだそうです。茅は青森から買ったそうです。まだ来週もかかるとのこと。4人の職人さんがいましたから、工事費は相当なものになるんでしょうね。
今日の午前中は国道105号線の道路側で工事してましたが、午後は裏側に廻ってました。

国道側から見たところ。向かって右側の色が薄いところがが今回修理したところ。
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軒先が綺麗に整えられていてとても綺麗。職人さんの受け継がれた技とセンスですね。
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敷地の隣に積まれた茅。今回は青森県から購入したそうです。
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山と接した裏側。今日は足場を掛けて、来週になると工事としては一番いいところが見れるそうです。今年の雪でやられたそうです。
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家の方の話によると、この家は築300年だそうです。江戸中期の物だそうです。すごい!
茅葺きだと維持とか大変だと思うけど、やはり茅が良くてこうして茅で修理してるのか、
との問いに、
「みんな他の家では茅の上にトタンを被せてるけど(以前このブログで紹介した民家もそうでした)トタンだと雪が降るとすぐに家の回りに滑り落ちてその都度雪片付けをしなければならない。茅だと年に2~3回雪下ろしをしてその時だけ片付ければいいから。
その上、トタンは3年ごとぐらいに塗り替えをしなければならない。その費用は60万ぐらいかかる。茅は10年ぐらいもつ。茅は夏涼しい。」
とのこと。茅は昔は囲炉裏の煙で炙っていたので長持ちしたが、今はそうはいかないので、持ちがわるくなったそうです。実際家の玄関に入らせていただきましたが、ほんと一瞬エアコンか入ってるかと思うほど涼しかったです。

また、近くにオール電荷の家も出来たが、あれは電気が止まればなんにも出来なくなる。内は薪とガスだからいい とも話してました。

また、職人さんに今はあまりこういった仕事はないでしょうねと聞くと、なんと春から雪が降るまでずっと忙しいとのこと。萱葺き職人は昔はこのぐらいの地区に2~3人はいたけど15年ほど前から急にいなくなってしまった。と言ってました。だからあちこちから声をかけられて忙しいようです。
そして、なんとなんと、僕が大館から来たと言ったら、大館の花岡鉱山の立派な庭のある今は市に寄贈されたところの小さな茶室の葺替えに6~7年前に行ったとこと。それって鳥潟会館じゃないの。僕も同じ地区から出た鳥潟なので多少の縁はあるみたいなので、びっくり。

話をしてくださった方は職人さんの親方さんでしょうか。にこやかに笑顔で話してくれましたが、僕がフリージャーナリストだったら写真を撮って雑誌にでも載せたいと思うような、ほんとに素敵にいい顔でした。家の方も静かにゆっくりと話してくださり、とてもいい感じの方で、突然勝手に屋敷の中まで入っていった見知らぬ人間に、丁寧に説明してくれ、スイカまでご馳走してくれて、ほんとにありがとうございました。

私たちは今高気密高断熱住宅で省エネだからエコロジーなんて言ってますが、ほんとのエコロジーな生活はこの様な生活だと思います。無駄なものは一切ない。自然の物を使って修理しながら300年も同じ家に住み続ける。日本の昔ながらのつつましい生活と人との繋がりがここにはありました。なんかいいな~‥‥こんな生活にもあこがれます。

夏休み終了と弁当

高校へ行ってる子供達の夏休みも終わった。今日から学校。と同時に弁当の心配をしなければならなくなる。これが結構憂鬱。といっても我家の弁当のおかずは8割ちかく冷食だから、そんな面倒なこともないのだが、けど冷食ばっかじゃなんかな~と思ってしまい、いろいろ考えはする。考えはするがぜんぜん思いつかなくて、結局冷食。

廻りの人から高校生にもなったんだから弁当は自分で作らせろと良く言われる。でもなんかかわいそうな気がして、作れとは言わない。だって自分で作った弁当って、最初からわかってつまんない気がするし、楽しみがない気がするから。ちょっと甘やかしすぎのような気もするけど、自分が高校生の時弁当作った記憶もないのに、自分の子供には弁当作れと言うのは説得力がない気がする。事情が違うと言えばそれまでだけど。
それにしても主婦って結構大変。食事のことだけでどうしよう何食べようと毎日休むことなく考えなくてはならない。もう主夫歴5年近くにもなるのに、いまだに慣れない。

「上町の家」現場見学会終わる

表題、なんか新聞記事かなんかみたい。別に何したわけでもないので、終わろうが始まろうがどうでもいいことですが、やる方にとってはそれなりに少しは成果がなければ、お金もかかってるし‥‥って、なに言ってんでしょう。

この暑い中わざわざ足を運んでくださった方、どうもありがとうございました。
やっぱり、完成した家でないと見ても判らないと言ってくださった方がいましたが、そうでしょうね。柱ばっかりボコボコ建ってたって、部屋がどうなるのかイメージがつかめないと思いますが、でもね、見えないところが肝心なんですよ。家は。
家を建てる方はそこを勉強してほしいですね。(こちらを越すぐらい、あんまり勉強しすぎるのも、困ってしまいますが。ハハハ)

ほとんどの家を建てる方はハウスメーカーや工務店に頼むと思いますが、何社からも見積もりをとって安いところと契約したって、中身がどうなってるか判らないままじゃ、後からが怖いですよね。
家って安くても一千万以上でしょう。そんな大金をかけるのに、ほんの数十万こちらのハウスメーカーが安いからと、中身も判らないまま契約してしまうのって、怖いと思いません。でもいっぱい聞くんですよ。建ててから大失敗したと言ってる方の話を。
ですから、綺麗に完成した建物より、工事途中を見て勉強した方が良いと言ってるんですが、でも、やっぱり見たって判らない?‥‥‥だから 
施工する側とは違う施主の側にたった第三者の目で設計から監理まで行なう、私たち設計事務所を利用してもらいたいですね。と宣伝でした。

今日は遠く横手の建て主さんが大館まで来ていただき事務所で打ち合せがありました。帰り無事着いたでしょうか。ありがとうございました。そして、その打ち合せの間、現場見学会から抜けてしまいましたが、その間に来てくださった方、すみませんでした。今日は事務所の太田君も休んでしまいましたので、その間施工してくれてる太田建築工房の方に付いていただきました。太田さん、ありがとうございました。(同じ太田でややこしいのですが、なんの関係もありませんので)

「上町の家」現場見学会

表記現場見学会を行ないます。

日時:2006年8月19日(土)20日(日) 10:00~17:00

その他詳しくは、左の「HOME」からアトリエ105のホームページ
お知らせのコーナーに

現在の状況

外部



内部 壁断熱材
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内部の太い地元の杉を使った木組み
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ブログデザイン

ブログのデザインってどうでもいいようなことがなんか気になって、すこしいじってみてます。だめもとであれこれ適当にいじってみてますので、なんかおかしくなってるかもしれません。
やっぱ、出来ればオリジナルデザインでいきたいじゃないですか。全部は無理ですから、頭のイメージだけでもと変えてみました。他のパソコンで見たらどうなってるか、わかりません。こんなのに時間使ってもなんにもなんないですけどね。お盆休みこれで終わりました。

熱中症?

いや、人間の話じゃないんですけど、昨日インターネットに繋がらなくなりました。事務所と家のパソコン全部繋がらないので、パソコン側でないことは確か。で、もしやと思って、電話のジャックに繋がっているモデムのようなものに触ってみると、ものすごい熱さ。
一旦コンセントを抜いてしばらくしてから再度電源を入れ直したら、繋がりました。
この熱さで機械も熱中症になったかな。
事務所のエアコンは古くて、午後になるとほとんど効かない感じ。暑い!

あちー

いや~熱い もとい暑い!いつぞや冷夏か と書いたが、どっこい真夏がやってきた。
でも、これが本来の夏だから、がまんがまん。
我家にはエアコンがないので、簾をして朝日や西日を家に入れないようにして、窓を開けて風通しを良くする。昔からの日本の夏の家の基本ですな。
やっぱりこうなると、深い軒の出があると良い。

昨日書いた民家はその点実に良くできている。きっと涼しいだろうな。

我家なんて軒は南側しか出ていない。そのかわり南側の軒の出は、1.2mもある。だから夏の暑い日差しは入らない、なんてのは全くのうそっぱちで、午前は東から午後は西の窓からガンガン入る。だから簾で防いでる。その上、なんと南側の屋根にはでっかいルーフウインドウが三つもついてる。ここからの日差しは強烈だ。

なんでこんな設計になってるかと言うと、前は南側も西側も鬱蒼とした木々で覆われていて、窓から日なんて入らなかったのだ。屋根のルーフウインドウしか日の入る窓がなかったので、付けた。雑木林なので冬は葉を落とし日差し一杯で、夏はルーフウインドウをも覆う高い木から木漏れ日が差す程度で、だからこの家は夏でもとても涼しかった。エアコンなんかいらなかった。それが、一昨年雑木林の木が切られてから、我家の夏の状況は一変した。
いや、夏ばかりでなく冬も秋も一変した。季節風や、台風などの強い風もまともに当たるようになった。

秋になると大量の落ち葉が道路を埋め尽くしたり、クルミの実が道路に止めていた車の屋根に落ちて、傷が付いたと苦情が行ったり、強い風で木が倒れて近くの家にぶつかったりと、いろんな苦情が持ち主のところに沢山いってたと思うと、木を切ったのもしかたがなかった。我家にとっては雑木林はなくてはならないものだったが。

暑さの話から木の話になってしまった。

山の中の民家

今日横手の帰りに、ちょっと時間が合ったので、六郷の湧水を見てきました。御台所清水に手を入れてみて、冷たくてビックリ。柄杓があったので飲んでみましたが、美味しかったです。アメンボウがたくさんいました。

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西木村には現在も現役で使われている古い民家が多く存在します。

これなんかは茅葺き屋根に鉄板の屋根材を被せていると思いますが、かやぶきだったらもっと美しいだろうなと思いますが、そんなことは他人がとやかく言える立場ではありません。

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同じ住宅の正面側

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昔の人の美的センスはほんと素晴らしいと思います。建物はその時代を反映して、その時代の材料や構法でもって建てられますが、はっきり言って今の人の方がセンスがないと感じます。

羽後中里駅の川の向こうの山懐に一軒だけ住宅が見えました。一軒だけなので気になって近づいてみました。線路の下をくぐって、向こうに見えます。

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りっぱな橋があります

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そして、やっぱり一軒の家が。

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てことは、この線路をくぐるように工事したのも、道路も、橋も、ただこの一軒の為だけあるのですよね。昔はもっと小さい道だったり、小さな橋だったんだろうなと想像がつきます。橋にはちゃんと名板もありましたから、県か町でつくったんだろうと思いますが、まあ、当然と言えば当然ですが、なんか、すごい!

遊食三昧 一息

工事中だった、飲食店がようやく完成し、オープンしました。焼鳥屋さんの建物のリニューアルですが、あまり手をかけずに元の建物の外観から出来るだけイメージを変えたいとの思いがありました。結構変わってスッキリしたかな と思ってますが。
内部も予算の都合上出来るだけ以前の物そのまま使用してますが、開店前のレセプションに前のオーナーの方も見えていて「あ~全部なくなってしまった」と言ってましたが、いえいえ、かなり残ってますって。どっちかつうともっと変えたかったというのが、本音。
でもそんなふうに感じたと言うことは、もくろみは成功かな。
居酒屋にしては洋風なお洒落なものもあり、女性に受けそうなメニューも豊富です。
ドライカレーや5日間煮込んだと言うハヤシライスやオムレツなんてのもありますので、子供と行ってもだいじょうぶ。
しかも、カウンターに座ると調理してるところが全部見えて、面白い。オムレツ造ってるところなんか、シェフみたいでさすがプロって感じ。
おいしいですよ。ぜひ行ってみてください。

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