fc2ブログ

今年を振り返って

今年竣工した建物
古民家再生の「大茂内の家」
既存の店舗改修した飲食店「一息」
超高断熱のQ1ハウス「上町の家」

たったのこれだけ。昨年もそうだったのですが、よくも食ってこれたもんです。キビシ~!
設計事務所が直接発注するCM方式でやった「大茂内の家」の監理に時間をとられすぎて、その後の仕事に大きく影響してしまいました。

しかし、その「大茂内の家」で秋田の住宅コンクールの優秀賞を頂くことが出来ました。

公共工事の設計監理は現在設計と監理が別々の事務所でやられますが、大館市花岡保育所の監理の仕事を入札でとってしまい、現在監理中。(来年3月まで)

9月にノートパソコンのHDDがダメになって大変な目にあいました。おかげでホームページが未だに更新できず「上町の家」がアップ出来てません。

今年仕事をして強く感じたことは、大館のような田舎じゃ設計事務所では食っていけないということ。外に出て行くか、別の仕事を見つけるか。いずれもこの年じゃ大変です。

また10月にはスタッフの太田君も事務所をやめてしまいました。
ちょうど三年勤めてだいぶ仕事にも慣れてきてこれからだと思っていたのに残念です。また一人になってしまいました。
冬から春にかけては来春に向けての仕事がダブってしまうので、新しい人に来てもらっても手取り足取り教えている時間がありません。
ですから仕事が一段落するだろう来年夏過ぎまでは一人でなんとか乗り切ろうと考えていますが、どうなることやら。

家のことでは、下の娘も高校生になり姉妹で別々の高校で吹奏楽部に入ったこと。下の娘はアンサンブルコンクールで来年1月に県大会出場を果たしました。

そしてなんといっても今年は不幸ごとが多かったこと。2月に義母が、11月に父、12月に友人知人二人が亡くなりました。

そのため年末年始ののご挨拶は失礼させていただきます

来年に向けて

事務所を開設して来年2月で15年になります。記念して展示会を単独でやりたいと思っています。

ホームページをなんとか更新できるようにしないとと思ってます。今作ってるソフトは自由が利かないので全く新しくしたいなとは思いますが、何せ大変なのでまずはトップページを何とかしないと。

パソコンもメインで使ってるPowerMacは7年目だし、ノートのPowerBookは5年目で両方とも現代では時代遅れです。これも何とかしたいな。

仕事は市外からもとれるよう、現在いろいろ考えてます。もっと稼がなくちゃ。

仕事の時間をもう少し増やすように、家事を少しづつ娘たちに手伝ってもらおうかな。(でもブラバンだとなかなか無理か)

子供たちの部屋を分けて個室化と本棚等の整備をしてあげたい。(これも稼ぎ次第)

その他etc

皆様よいお年を


スポンサーサイト



・・・・・

クリスマスイブで晴れやかな今日、友人の葬儀がありました。52才の若すぎる突然の死でした。17日の夜にくも膜下出血をおこしたとのことで、家人が外出中におきて帰った時にはすでに遅かったようです。友人は早くに父を亡くし32才の若さで家業の建設業を継ぎこれまで20年間会社を支えてきました。
友人とは高校が同期で、高校の時は話しもしたことがありませんでしたが、僕が独立してから、たびたび仕事でお世話になってきました。この地方で揚げ屋や曳き屋を得意として、その他にも土木建築も行う会社でした。
別の友人の家の改修の時、僕の設計で家の中心部分を解体して両端を残し解体した中心部分を新しく造って両端と接続するという、やっかいだけど超ローコストが要求される工事を亡くなった友人に工事を頼みました。施主、施工者、設計者が全部同じ高校の同期生という工事でした。古い家のため両端と新しくした中央部分の高さがあわないという事態になった時、工事をした友人はこともなく残した古いほうの部分を揚げ屋して合わせました。そんな予算はどこにもみていないのに、だってしょうがないだろと言って追加も取らずにその工事を収めてくれました。
また、今年の春に出来た大茂内の家の時は、友人にお前が全部みるべきだと(つまり工務店に一括発注にしないで)進言してくれ、自分は基礎工事だけを請け負ってくれたり、白沢の家の時は造成をやらないかと声をかけたのに、その工事は自分のところよりも砕石を持っている別の建設業者の方が安くできるからと、その業者を紹介してくれたりと、自分の損得だけではなく、建てる人にとってより良い方向を考えてくれる人でした。
また昨年は、僕の妻の墓前にあげてと何度か立派な菊の花をと沢山持ってきてくれたりと、ほんとうに心配りのきく友人でした。

今日の葬儀で初めて残された子供たちを見ましたが、まだ中学生の様子。あまりの突然のことでまだ悲しみに暮れ泣いている様子に、ちょうど4年前の自分の妻の葬儀の時のこととだぶってしまい、ただただ可哀想で目頭が熱くなりました。

成田君 安らかにお眠りください。合掌

クリスマスプレゼント

大きなクリスマスプレゼントが我家にやってきた。

プレゼントはこれ

stepwgn.jpg


このプレゼントをしてくれたサンタさんは以前にもピアノという大きなプレゼントをしてくれて、そのピアノで我が娘は小さい頃からずっとピアノの練習をしてきた。

これまで乗っていた車は錆びて車体に穴が開くは、鍵が壊れて掛からなかったりでどうしようかと思っていた。

いままで乗っていたパルサー
pulser.jpg

どうもこのころの日産の車はよくないようだ。走っている車みんな穴が開いている。

ほんとうにありがたかった。サンタさんいつもありがとう!

姉歯保釈金500万

腹立つな~! あの姉歯が保釈金500万も積んで保釈だって。なんでそんな余力があるわけ。あれだけのことしでかして、しかも動機はヤクザと同じでただ楽して儲けて、今も困っている人たちが沢山いるのに。身ぐるみはがれて一生獄中生活であたりまえだろうが。
こっちゃ一生懸命真面目に、ただ依頼してくれた方のためにいい家を造りたくて、設計料も安く設定して、おかげで経済的に大変なことになってるつうのに。
いったいどうなってんの!世の中なんか間違ってる!

秋田の建築家「家」展

16日(土)から18日(月)の今日まで三日間行われた「家」展にご来場ありがとうございました。土曜日と今日月曜日は今一つの状況でしたが昨日は多くの人が来たくださったそうです。
生憎昨日は会場にいることが出来なくて残念だったのですが、今後につながる展示会であったと思います。今回参加した皆がこれからもこのような機会を設けたいという方向では一致しましたので、そうなったらまた参加したいと思っています。
(ただ、秋田市で全く知名度のないおれなんかはちょっと不利だな~‥ いや秋田市ばっかりじゃなくて、どこでも全く知名度なんかないけど)

今日集ったのは今井さん、嶋崎さん、木曽さんとおれ。なぜかカメラ談義とあいなりました。
加藤さんのブログでも書いてましたが、みんなカメラが好きなようです。というかまあ必需品みたいなものですから、常に気になるモノなのでしょうね。
建築の話やその他の話題も、スタンスは違っても理解しあえる仲間たちなので、刺激的で楽しいものです。話の通じる友達との会話ほど楽しいものはないですね。

妻の命日

今日は亡き妻の4回目の命日でした。午前中の早い時間にお墓参りをして、その後明日からの 秋田の建築家 「家」展の準備をちょっとしてから、秋田へ出かけました。

車中でやっぱり妻のことを考えてしまい、生きていたら一緒に来て会場のレイアウトなどああだこうだ言いながらやったんだろうなと思いました。だいたいいつでも一緒に行動してましたから。

当時(4年前)中一と小学6年だった娘たちも、もう高校生。早いもんです。二人ともブラバンに夢中で、特に下の子は明後日17日のアンサンブルコンテストに出るので、そっちで頭が一杯のようです。僕は明日16日は秋田市、17日は下の子の送り迎えと演奏を聴くため鷹ノ巣、そして18日はまた秋田と行ったり来りの出ずっぱりになります。
こんなときは洗濯物がたまってしまい大変です。だから帰ってから夜でも洗濯しないと、着るものがなくなってしまいます。

そんなことを思いながら秋田から帰ったら、命日に合わせて家に寄ってくれた義父と妻の友人だった渡部さんからお土産とプレセントが届いていました。渡部さんは毎年子供たちに素敵なプレゼントを持ってきてくれます。母親がいない子供たちを不憫に思ってのことと思います。ちょうど時期的にクリスマスですから、子供たちもとっても喜びます。

いくら友人だったといっても毎年忘れずに顔を出してくださり、プレゼントまで用意するなんてなかなか出来るものではないと思います。ほんとうにありがたく、うれしい限りです。渡部さんいつもありがとうございます。

ところで明日から、秋田市で「家」展です。そんなわけで17日はいませんが、その他の日は出きるだけ展示会場にいるようにしますので、どうぞ遊びに来てください。

場所は秋田市山王の秋田県立図書館の隣、サンクスとの間の住宅展示場です。

再録 秋田の建築家「家」展

12月16日~18日まで
10:00~17:00

場所 秋田市山王新町の県立図書館となりの住宅展示場

主催 中田建設株式会社
共催 秋田「家」倶楽部

出展者 今井ヒロカズ 加藤一成 木曽善元 嶋崎辰雄 鳥潟宏一 西方里見

秋田県の建築家による「家」を写真や模型で紹介します。
どうぞご覧ください。
またギャラリートークもあります。お気軽においでください。
建築家ったってただのおやじの集りですから。え!チガウ?・・・

15日の秋田魁新報に広告が載るはずです。詳しくはそちらをご覧ください。

初冬の夕暮れ

去年の今ごろはもう雪が一杯積もっていて根雪になっていましたが、今年は今のところ穏やかです。今年も大館市の長木川には沢山の白鳥やカモがやってきてます。夕暮れ時に橋の上を車で通過し、水面の色と空の色、向こうに見えるクレーンがいかにも初冬の夕暮れを演出して素敵だったので下手な写真を撮ってみました。今回の日経アーキテクチャーは建築写真の特集でしたが、写真上手くなりたいですね。でも難しい。
(クリックすると拡大します)
061212yugure.jpg

新住協岩手研修会

へ行ってきました。土曜日の朝9:00に家を出て盛岡で新住協の事務局の会沢さんと落ち合って、会沢さんの車で宮古まで。やっぱり遠いですね。ず~~~と山の中。岩手といえば曲がり屋ですが途中に何軒か曲がり屋があって、まだ現役で使われている様子。一人旅だったら立寄って見てきたいところですが、時間の制約もあって残念ながら車中から見るだけでした。

研修会は二十数人の方が来てくれ初めてお会いする方が多かったのですが、皆同じ新住協会員 通じるところがありますから、和気あいあいで発表もスムースにいきました。
アトリエ105の仕事を興味深く関心を持って見てくださり、発表したこちらはホッ!

終わってから場所を移動して田老町の観光ホテルで望年会。さすが三陸、生きた活きのいいアワビを一匹まるごと目の前で焼いたのにはビックリしました。アワビはかわいそうに貝の上でもだえ苦しんでました。海の幸を一杯頂いてきました。

翌朝帰り際に海岸を走って、三陸のすばらしい海を見ることも出来ました。海岸近くではアワビ漁の小舟が沢山出ていました。
朝日を浴びて輝く海。(クリックすると拡大します)
tarou01.jpg

沢山のアワビ漁の船が(クリックすると拡大します)
tarou02.jpg

新住協岩手研修会

で宮古まで行ってきます。今回はどうしたわけか、講師です。まったく人選を誤ったとしか思えませんが、明日の今日ではどうにもなりません。岩手の新住協会員の方は強者どもの集まりですから、そこでいったい何を話したらいいのやら。自分のやった住宅について語っても、すべて個別解ですから、聞いている人にとってあまり意味がないような気もしますが、望年会付きですから(来年に希望をつなぐ望年会だそうです)楽しんでこようと思ってます。

秋田の建築家「家」展

12月16日~18日まで
10:00~17:00

場所 秋田市山王新町の県立図書館となりの住宅展示場

主催 中田建設株式会社
共催 秋田「家」倶楽部

出展者 今井ヒロカズ 加藤一成 木曽善元 嶋崎辰雄 鳥潟宏一 西方里見

秋田県の建築家による「家」を写真や模型で紹介します。
どうぞご覧ください。

大館からだとちょっと遠いですけど!

丹後さん亡くなる

大館の「有限会社 環境設備設計」の丹後さんが昨夜亡くなった。まだ57才の若さだ。昨年から入退院を繰り返していた。出来るなら仕事のことは一切考えずに、病気を治すことに専念すればいいのにと思っていたが、ずっと仕事をしていた。それも理解できる。もし僕が同じようになったらやっぱり仕事をするしかないだろう。経済的に零細自営業者にはなんの保証もないし、蓄えが出来るほどには稼げないから。
さぞ無念であろう。残されたご家族、特に奥様のことを考えると胸が痛む。
今はただご冥福を祈るだけ。
丹後さん、安らかにお眠りください。

断熱リフォーム

暦に合わせるように雪が降った。今朝も我家からの眺めは最高だった。
雑木林に雪がついて白く輝いていた。
20061201223540.jpg


寒さが一段と進むが、毎月のように送られてくるグラスウールメーカーのマグのレポートに新住協の会沢さんのコラムがあってその今月の分が「これまでの10年は何だったのか?」と題する断熱リフォームの話だった。新住協では以前にこの話は紹介されていたが、とてもいい話だと思うので紹介する。もちろん会沢さんの了解済みである。
H13年に山形の方から一通の手紙が届き、10年前に在来工法で家を建てたが寒くてどうにもならない。なんとかなるものかという内容だった。そして新住協の鎌田教授の監修のもと断熱リフォームに踏み切った。まず工事前の調査行ったが、その家では外壁に内側からウレタンを吹き付けていた。ウレタンを吹いたのだから暖かくなると言われたのだが、暖かくなかった。その原因は在来木造の造りにあって、床下の冷気が外壁のすき間や間仕切り壁を上がって天井まで抜けるためと分かった。
実はこのような状況は全くよくある話で、断熱や気密に無頓着な設計者や工務店にかかると断熱材を入れたから大丈夫ということになってしまう。せっかくお金をかけて断熱材をいれても、その効果が全くでなかったりする。筆者注釈
原因が分かり、対応策も見通しが付いたところで、鎌田研究室で次の実施項目を立てた
1、性能的な目標:気密性能2.0 熱損失係数2.0程度
2、暖房設備:現状のまま
3、開口部:使えるものは気密材を交換して使用し、シングルサッシは断熱サッシに変更
4、耐震性能も向上させる
5、住んだまま工事する。
6、解体廃棄物を極力抑える
工事は酒田市の新住協会員の三浦工務店が行うこととなった。三浦工務店は庄内地方の和風高断熱住宅の経験豊富なベテランであったし、親方棟梁として技術的にもいかようにも対応できる技量があった。
断熱の方法は外壁は既存のモルタル外壁はそのままにしてその外側に90mmのグラスウールを付加する。基礎は基礎外周に断熱。天井は桁上に合板で気密しブローイング250mmを吹く。サッシは前述の通り。ほとんど断熱サッシに交換となった。

結果はその家の方の手紙から
「我家の断熱改修工事ですが、ようやく完成しました。自分でも驚くぐらい立派な外観と、目的である暖かさも今のところ快適そのもので満足しております。同じ暖房機なのに10年間寒い寒いと言ってきたのが嘘のようです。費用がもう少し安かったら皆に勧めたいくらいです。‥‥以下省略」

この話ではリフォームしたのがH3年ということになるが、そのころだと東北地方では断熱性能の高い住宅が出始めた頃だと思う。だからこんな家はざらにある。我家はH7年に建てた。我家は地下室のFFストーブ1台で家中全部暖かい。新住協(当時は新在来と言った)に入って勉強した結果だ。
現在ではこの地方ではほとんどの工務店が高気密高断熱を謳っている。だがほとんどが断熱材メーカーやサッシメーカーなどのフランチャイズ的工法を取り入れているだけで、自分たちでその原理原則を学ぼうとはしていないようだ。新住協は原理原則だけを教えて後は自分で考えろ式で、だからこそこのような断熱リフォームにも対応できる。

設計者も工務店も選ぶところを間違わないように。