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仙台

日曜日、子供達が久しぶりにクラブも休みだったので、仙台に行ってきた。子供達はほとんど初めてなので、東北大学のキャンパスのある川内から青葉山を通って青葉城趾を見て、母校東北工業大学へ寄り昔学生のころ住んでいた八木山へ行った。

30年も経っているがあまり変わっていないし、昔下宿していた家もそのままにあって、懐かしかった。八木山はとんでもなく坂道だらけの住宅地だが、まるで宮崎駿の「耳をすませば」の街みたいと子供達には大受けだった。

昔通った裏道で、ほんとにここ車が通っていいのという車一台がやっと通れる曲がりくねって転げ落ちそうになるほど急な坂も、そのまま健在でビックリした。思い切って通ってみたが、ステップワゴンだとほんとに転げ落ちそうになり、スリルどころかマジ恐怖だった。

メディアテークでは思いもかけず、母校の建築科とデザイン工学科の卒展をやっていた。おれのいた工業意匠科はデザイン工学科になったらしい。

もう一つメディアテークでやっていた、写真新世紀の展示がすばらしかった。一見の価値あり。

子供達とおきまりの一番町から中央通りを歩いたが、人の多いこと。やっぱり都会は活気があっていいなあ。大館じゃ日曜日なんか誰も歩いてないもんなあ。

そうそう、アップルストアにも寄ってきた。オシャレダネエ、やっぱMacは。
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不都合な真実

アメリカ元副大統領 アル・ゴアの書いた「不都合な真実」をようやく読み終えた。寝る前の1~2時間しか読む時間がとれないので4日ほどかかってしまった。

この本を読むと最後の章で「人類は、今後50年間にわたって炭素と気候の問題を解決するための科学的、技術的、産業的なノウハウをすでに持っている」とし、それを実践することによって、(米国の)1970年代のレベル以下に二酸化炭素排出量を減らすことが出来るとしているが、もし、アメリカ大統領や国民がそのことを理解し、実践したとしてもそれほど希望がもてる話なのか、やっぱりちょっと懐疑的になってしまった。
もっともブッシュ大統領ではだめでもっとひどくなるらしいが。(と本に書いてある)

とにかくここ数年の気候の異常さは、まさにこの本に書いてある通りで背筋が寒くなる。

この本を読むまでもなく、地球温暖化は人為的なものによると思っていた。だからアトリエ105で設計する建物は少しでも環境にダメージを与えないものをと勉強し実践してきたつもりだ。
それは、徹底した地産地消の家造りや、Q値1の断熱性能が高く、これまでの次世代基準の半分の暖房エネルギーで済む家づくり、築130年の古民家の大改修、OMソーラーの住宅や、公共建築。そして11年前に建てた我家も間取りや光の取り入れ方の工夫と木自然の木によるパッシブソーラーに仕立て上げたりと、方法はそれぞれ異なるが独立以来常に環境を意識して設計してきた。いつも根底に環境のことがあって、その上でデザイン的にも優れたものを造ろうと、悩み抜いてきた。

 この本によれば、米国では異常気象は人為的なものではないと主張する協力な力を持ったものたちによって阻まれ、二酸化炭素の削減は出来る土台がそろっているのに出来ない可能性が高いらしい。日本ではどうだろうか。やっぱり一人一人の生活スタイルを見直す必要なある気がする。自分も含めて。

杉についての記事

大館の地方紙「北麓新聞」の今日の記事に「ー生きる場 生かす人ー」と題してアトリエ105で設計をし、H17年10月に完成した「白沢の家」が取り上げられました。

1ページの1/4ほどもの紙面を使ってビックリするぐらい大きく載せていただきました。
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秋田県では内装材プレゼント等の補助を出してまで、スギを使ってもらおうとやっきになっていますが、ほとんどの地元の工務店では外材を使用して家を建てています。しかし、最近原油高などによって外材が値上がりし始めています。まさにタイムリーな時期の記事掲載でした。

北麓新聞の斉藤記者は昨年秋に「白沢の家」を取材し、二週間ほど前にこんどは我が事務所へ取材に訪れて、さらに2月4日に行った、近くの山の木で家をつくる会の「ちかやまスキルアップセミナー」にも足を運んでくれ、今回の記事を書いてくれました。
とてもいい記事にしてくれ感謝しています。
そして、この記事を見て一人でも多くの方が地元の木を使った家造りをしてくれたらと思います。

スギを使う本当の目的は、地球環境に少しでもダメージを与えない家造りだと思っています。

それにしても、取材の途中で言った「スギはギスギスしないからいい」なんてオヤジギャグを書くなんて!

スギ巨木伐採

昨日の秋田魁新聞に大館市比内町扇田の神明社で道路脇の樹齢300年、高さ40mの巨木の伐採の記事があった。さっそく見に行った。場所は扇田病院への道路脇、遠目にそれほど巨木には見えなかったが、近寄ってみてその大きさが理解できた。
別の新聞で樹齢250年から300年と載っていたが、とすれば、これは天杉か。

秋田県で天杉といえば普通に出回っているとは違う、天然秋田。昔から秋田の代名詞で、その木の目の美しさなどからブランドものとしての地位を確立している。現在市場に出回っているいるのは一般的には造林秋田スギ。 はっきり言って価格が全く違う。
建築用材として柱などにはとても使えない。もっとも天杉といえど、節があったり曲がりがあったりすると、価格はかなり下がるだろうが。
ところで、今までの記述で気付いたろうか。天杉の場合は「杉」造林スギの場合は「スギ」。どうも、業界では秋田杉とは天杉で造林ものは「スギ」との呼び分けをしているようだ。県の補助事業の内装材プレゼントはスギと表記している。

ところで伐採だが、なにしろ一般道のすぐ脇。山の中のようにばったりと倒すわけには行かない。どうやってるんだろう。そんな興味もあって行ってみた。

やり方は、上から三段階ぐらいに分けて上の部分をクレーンで吊っておいて、業者の方が木に登ってチェーソーで切っていくというもの。業者の方はいっぽんのロープで体を支え、ひょいひょいと移動して、重いチェーンソーを使って切っていく。すごいものだ。

こんな感じ
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この木の中腹に人がいるのが分かりますか。


ここ
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伐採された杉
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中心部に腐れ等があるものものあるが、中には全く無節じゃかいかと思われるものもあった。

そして、この太さ。
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この杉はいったいどこへ行くんだろうか。記事には杉の買い付けを行う岐阜県の業者が伐採作業を行っているとあったが。

近山スキルアップセミナー

2月4日(日)に近くの山の木で家をつくる会・大館のスキルアップセミナーが行われました。今回は会員のスキルアップが目的ですが、もったいないので一般、大工、工務店さんにも参加を呼びかけ、全部で25人ほどの人が参加しました。
今回は、新月伐採の木ってどんなの?、杉林そのままにしておくとどうなる? 外材とスギどちらがおとく? スギの梁が使われない理由 無垢の木について など かなりマニアックな内容もありましたが、大変面白いセミナーとなりました。
特に新月伐採の木については、北秋田森林組合の三政さんが調べて発表してくれましたが、これまでほとんど知られていなかったので、みんな興味をもったようでした。(この質問をしたのは実はおれなんだけど)

それぞれの内容については、後でまとめる‥‥‥と思う。(あやしい!忘れそう)

会場の様子
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