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山へ芝刈りに もとい枝刈りに

今日はゼロダテ/大館展2007で開催予定の長木川での丸木舟レースで使用するスギの枝を取りに、大館市白沢のの奥へ行ってきた。国道7号線からの奥へ入ること車で約15分。なあ~んだたいしたことないじゃんと思うかもしれないけど、どんどんの上へ登って行って、なれないシロウトにはずいぶん奥という感じがした。
曲げワッパの森という所の近くでスギの伐採をしているので、その近くでいらない枝をもらってくるというものだった。枝は3cm程度でまっすぐなのが理想だが、そんなのあるわけがない。皆曲がってて小枝が付いて理想とはほど遠いものばっかりだった。

途中の伐採現場近く
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途中にまとめられていた伐採されたスギ
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スギの枝採取
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建築基準法改正講習会

昨日は秋田市御所野のテルサで今月20日から改正され施行された建築基準法の講習会がありました。わざわざ秋田市まで出かけなければならないなんて、しかも1ヶ月ほど前も大館市で似たようなのをやってるのに、またです。ほんとやれやれです。今回は分厚い解説書(A4版暑さ3.5cm)がきましたが、くわしくはそれを読んで勉強してくださいとのこと。
前にも書いたように思いますが、今回の改正は例の姉歯元建築士の事件が元です。悪いやつはどんなに規制したって悪いことをしでかすものです。こと細かく規制だけを強めても真面目な人間が真面目に取り組んで苦労と費用が増えるだけで、ことの本質の解決にはならないような気がしますが。
法律はますます複雑怪奇になってきてます。

酒田市美術館

21日に行った酒田市美術館の紹介。
作品の入れ替えで休館となってましたので、残念だったけど外部をぐるぐる見て回りました。
まずは職員出入り口
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このキャノピーだけでもああ池原さんだ。手前に鉄骨の柱一つとっても、まっすぐじゃありません。ほとんど工芸品です。下を見ると雨の跡が屋根の矢印型についてます。全体の外壁はコンクリートの杉型枠出目地打ち放し?すごい存在感です。伸縮目地のシャープさが外壁を引き締めています。

そして正面入り口
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キャノピーが中から突き出て、その周りの壁のあつかいが池原ワールドです。一枚のコンクリートの壁を薄く二枚にしてずらす。このデザインの妙。好きだなーこういうの。

これは外壁コーナー部分
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ここ実は単なる塀なんですが、下を開けて植栽を中までいれるところが池原流です。

そしてこのキャノピー。まさに池原さん得意のシャープで洗練されたデザインです。
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そしてちょっと離れてみた外観。長~~い外壁(塀)それと美しく整備された環境。
絵になるな~。
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外部のトイレだって手抜きはありません。ここも鍵が閉まっててみれません。う~~
このトイレ一つとったってとっても勉強になります。ただこのガラスの壁と屋根の間は隙間があるので、この地で冬は使えるのかな??もっと何か仕掛けがあるのかな?
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いずれもう一度来て内部と収蔵品見てみたいです。

秋田「家」倶楽部セミナーNo2

今日は秋田「家」倶楽部GALLERYで第2回目のセミナーがありました。今日の担当は当初予定と少々変更になって、西方さんと木曽さん、そして加藤さんがプランニングのあれこれについて語りました。今日の参加者は12人ほどで、メモを取ったりする人もいて皆熱心に話を聞いていました。質疑でも室内の音のことや暖房に関することなどいろいろな質問がでて、とてもリラックスした雰囲気のセミナーとなりました。次回は7月28日です。

秋田「家」倶楽部 セミナー

明日は秋田「家」倶楽部GALLERYの第2回目のセミナーです。
今回は 西方さんと木曽さんによる プランニングのあれこれです。
二人の話に僕も興味があります。
みんなそれぞれ作風が違いますが、またそれが面白い。
基本的には前もって連絡が必要ですが、まあ固いことはいいませんので当日突然きても結構ですからどうぞいらしてください。

酒田市へ

20日、新住協の山形支部の研修会におよばれして、アトリエ105の住宅と題して講師役を勤めてきました。新住協の施工の研修で酒田の三浦工務店の施工をビデオで見せていただきましたが、断熱気密に対して非常に丁寧かつこだわりの施工にいたく感心してきました。
僕の話はこれまで新住協の住宅コンクールで優秀賞をいただいた物件を中心とした住宅を図面と写真で紹介するもので、昨年の岩手県宮古、今年春の岐阜県恵那に続いて3度目になります。
研修会にはなんと富山からの出席者もあり、総勢50人ほどと多くてびっくり。皆熱心なんですね。
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研修を行った場所は「出羽遊心館」という数寄屋建築で行われました。あまりのすごい建物で自分の住宅を紹介するのが恥ずかしくなりました。

翌日、休館日と分かっていましたが是非見たかった酒田市立美術館へ行ってみました。設計者の池原義郎は僕の大好きな建築家です。池原さんはその繊細なディテールがすばらしく、酒田美術館もまさに池原ワールドが展開されていて、外部をぐるぐる見て回っただけですが、もう感動してしまいました。かえすがえすも休館が悔やまれました。
そして、そのお隣が出羽遊心館です。ここも昨日あまり見れなかったので再度行って見てきました。改めてスゴイ!!鳥肌がたってしまいました。ここは和風庭園も完璧です。両方とも周辺の手入れも行き届いていて、酒田市ってお金があるんだと思ってしまいました。
そして、次はその近くにある土門拳記念館。ここはこれで三度目ですが、酒田に来たら外せない美術館です。そのお隣の国体記念体育館と共に谷口吉生さんの設計で、前回来たのはもう十数年前なのですが、まったく変わらず美しく保たれてました。このへん一体は本当に建築バカにとって垂涎の場所です。酒田って文化程度が高いんですかね。なにしろ管理に相当なお金をかけて維持されている事に感心しまくって来ました。ひるがえって大館は・・・・・やめようひがむのは。いやいやあるんですよ。大館にだって。伊東豊雄、新井千秋、坂茂、白井晟一だってあるんだから。今工事中の市立病院が岡田新一。なかなかのもんです。

本当は金山杉を使った街づくりで有名な金山に行くつもりだったんだけど、酒田で時間を使いすぎて、断念。

正札竹村の店内に入る

昨日ゼロダテで使用予定の正札竹村の店内に入りました。正札については詳しくはこちらをご覧ください
はいったとたん、すごいカビ臭さにおもわずひるんでしまいました。
店内 壁、天井共カビだらけ。
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なにもこんなに見せなくたって。写真見てるだけで気持ち悪くなってきそう。
歩きながら、ここはこうだったなああだったなと往時を思い出しました。
破綻するというのはこんなにも悲惨なものかと改めて見せつけられました。
これを今回のゼロダテでどう活かすのか、ただキレイにして作品を展示するというのとはきっと違う切り口で考えているとは思いますが、凡人の私には思いつきません。
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話はまったく変わって
昨日午前中弘前市役所に行ってきましたが、3階のある部署のパソコンがみんなiMacなのにびっくり。お役所でMacを使ってるのってめずらしいんではないでしょうか。部長か課長がMac愛好者だったりして。あるいは市役所全部Macってことは・・ないよな。時間がなくて他はよく見てきませんでした。今度行ったら他部署も見てこよう。

ゼロダテ/大館展2007

昨夜ゼロダテ/大館展2007の第5回目の実行委員会に出席しました。中心になっているのは大館出身の三人のアーティスト。中村政人(東京芸大準教授 アーティスト)石山拓真(東京芸大助手 デザイナー)普津澤画乃新(漫画家)。
今夏大館で空き店舗を利用してワークショップなどのアートプロジェクトを行うという。以前から委員会に入ってと言われてたけど、若くてパワー全開の人達の中に入っていくのが躊躇われて、今回になった。
中村さんはさすが日本のみならず世界を股にかけて活躍するアーティストで、そのパワーと行動力で大館が揺り動かされている、そんな感じを受けました。その場に出席出来ただけでも、大変な刺激になりました。今日は一般ボランティア募集の説明会です。今日も出席します。

青森県黒石のこみせ通り

6月5日のブログでアーケードとこみせについて書いたが、昨日弘前へ行ったついでに黒石まで足を延ばし、こみせ通りを見に行ってきた。最初探せなくて市内をぐるぐるするうち目に飛び込んできたのが茅葺き屋根のお寺、宝眼寺。山門も本堂も鐘楼もみんな茅葺き屋根で、しかも手入れが行き届いてとっても綺麗で、思わず車を降りて写真を撮った。改めて茅葺き屋根は美しい!
山門
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本堂
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鐘楼
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しばらく市内をまわってやっとこみせ通りを見つけたが、車を止めるところがない。これでまた行ったり来たりして、TMOこみせ株式会社の駐車場へもぐりこんだ。

こみせ通り
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通りの両端に造り酒屋があった。そのうちの1軒に超でっかい杉玉が
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内部も見せていただいた。まったく昔ながらの生活と商売のスタイルでちょっと感動した。

反対側の造り酒屋。
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車を止めたTMOこみせ
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ここで食事をとった。メニューを見ると10種類ぐらい書いてあるけど、なんと全部やきそば。
しかも「汁やきそば」(つゆやきそばと言うそうな)なんてのがある。初めてなので食してみる。
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うどんのかわりに焼きそばが入っている感じ。味は・・焼きそばそのもの。面が太い。
ここで毎日津軽じゃみせんのライブをやってるという。しかも無料。2時からとのことで少し時間があったので、近所をぶらぶらして時間をつぶして、見た。
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客は僕も含めてたったの三人。トークも含めて20分ぐらいと短いライブだったけど、十分に迫力もあり楽しめた。演奏もいい加減ではなかった。これが無料で毎日2回もやってるなんて、ちょっと考えられない。いかに観光誘致に懸けているか、その姿勢にいたく感動した。
北秋田の似たようなところでは小坂町の康楽館があるが、こちらはそれなりの入場料が必要だ。もちろん入場料をとるなんてというのではまったくない。入場料を払っても満足出来るだけのものがある。むしろ黒石の只というのが、それでいいのか!と思っただけ。

こみせ通りは150Mぐらいの通りだろうか。よく整備されてるし、見応えもあったけど、公共の駐車場ぐらいはあれば来やすいんだけど。国重文の高橋家など入っていいものかどうか悩んでしまった。この辺角館ぐらい見せて商売にする姿勢があっても良さそうなと思ったけど、偉そうにコメント出来る立場じゃない。

あと、確か黒川紀章設計だと聞いていた津軽伝承工芸館へも行ってみたが、がっかり。あれはもしかしたら確かに黒川紀章建築都市設計事務所の設計かもしれないけど、本人はまったくタッチしていないな。棟の間に屋根も壁もガラスの空間が2カ所あったけど(暑くて大変)その壁のガラスの止め方がDPG構法のような超高級納まりでびっくりで、こんなちいさなガラス面でわざわざこんな納め必要なの??と思ったぐらいで、あとは見るところほとんどなし。(建物的に)というより、突然の雷と大粒のヒョウまじりの大雨となって良く見ないで帰ってきた。

それより途中の温湯温泉で見かけた旅館。こっちが「おおっ!!』と思った。
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大館鍛冶町の建物 おまけ

鍛冶町から大町にかけて歩いていて思わず写真に撮ってしまった。
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この食堂の雰囲気と自転車がピッタリマッチして、まるで昭和中頃みたい。手前の自転車の車輪の青く塗ったホイール、そしてハンドルについてるでっかいバックミラーがなんともいえず昭和を感じさせます。

そしてこの金物屋さん。店の奥行きが1間ぐらいしかないような感じ。
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古くからのこのようなお店が残っていけてるのは、昔からのなじみさんがいるからかな。

時計屋さんも
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なんだか懐かしいようなお店が多い、大館鍛冶町。多いと言ってもほんの数件しかなくなってしまい、空き店舗だらけ。大町から鍛冶町にかけてがもともと大館一番の繁華街だったはず。それが今は人通りもほとんどない、衰退した街になってしまった。錆びれたのはなにも車社会になったからばかりでなく、原因は若い人が欲しくなる物が売ってない、現代的店舗へ脱皮出来なかった、二代目はなにやってたんだと憤慨してたけど、新しいばかりが良いわけじゃないと気づいた。年配の方にとってはイマドキの新しい店は落ち着かなかったり、意味が分からなかったりといったことがあると思います。古さと新しさ、うまく混在出来ればよかったんだろうけど、難しい問題です。

大館鍛冶町の建物2

昨日アーケードについてつい調子に乗って書きすぎてしまったと少し反省。予算や法規に縛られ思うように出来ないのは常に設計者の悩みであった。考えてみればどこの街でもアーケードはこんなもんだった。アーケードで成功しているところってあるんだろうか。東北だと仙台一番町通り? あんまりあっちこっち行った事がないので良くは分からないけど知ってる範囲では一番町かな。
似たモノで「がんぎ」あるいは「こみせ」と言われる雪国の伝統的アーケードは町並みに彩りをそえていた。らしい。この近くでは鹿角の関善前にわずかに残るだけなので連なった様子を見た事はないが、伝統的建物群とセットで現存していれば、それはきっと素敵に見えるだろう。アーケードとこみせ、一体何が違って醜悪と素敵に差がつくのだろう。
この話について長々と書くつもりはなかったのに、またつい口が(手が?)すべっていく。
今日は昨日残した鍛冶町の大物。
コレ
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今大館の大町再生で核となる施設の計画が提示されいろいろ議論されてる場所です。
この2階から上は元は市営住宅でした。(現在使われていません)そしてその下には民間の店舗が入ってます。詳しくは分かりませんがこういう形態(民間と公共の一体化)って新しい?気がするのですが。下のお店は家具屋さんと刃物屋さんと農機具屋さん(耕耘機など展示してます)等です。街のど真ん中で耕耘機を売ってるんですから。やっぱり鍛冶→農具→農機具と変化したんでしょうか。
実は以前はここに住む事に憧れてました。我が家の子供たちは今でもこんなところに住んでみたいと言ってます。なぜって、結構キレイだと思いません?白っぽい外壁に緑色の窓。庇や柱のとの取り合いのディテールもなかなかです。これで下に食料品でも売る八百屋や肉屋や魚屋さんなんか入ってたら最高です。市営住宅だから家賃は安いだろうし、街の真ん中に住めて生活にも便利。
現在も営業を続けているお店があるのに勝手な事言ってます。すみません。
耐震の問題やら土地の権利関係等一杯問題があるようですので仕方がないとは思いますが、個人的にはこのまま改修出来ないのかなと思ってます。勝手に大館の表参道ヒルズと読んでます(うそ)

大館鍛冶町の建物

2日土曜日、午前中大館市内鍛冶町付近の写真を撮りに出かけました。大館は大火の町で何度も火事で街が焼かれ、古い建物があまり残っていません。でもちょっと前の建物もなかなか見応えがあります。設計者あるいは、建て主の根性が見て取れて面白いのです。
まずはコレ。新町の交差点にある建物です。
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構造はRC(鉄筋コンクリート造)でしょうか。2、3階部分に注目。中央付近から右側のアール部分まで窓が続くカーテーンウォールになってます。そして中央付近、屋上へ上がる塔屋のある下の窓。小さな窓が等間隔に9個並び、その左側には細長い縦型の窓や横型、あるいはL型の窓がランダムに配置されポストモダンかあるいはダダかといったザンシンさがあります。
続いてコレ
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写真中央の建物。窓を印象的に囲ってます。そしてその上に高々と背伸びするように持ち上がるウイング?が意味なく素敵です。その右側は金物店です。ここ鍛冶町は今でも金物や刃物屋さんが多いところです。昔鍛冶屋さんだったところが金物屋さんとして残ってきたものと思います。板金加工の外壁が見応えがあります。看板も板金でつくられしっかり残ってます。

続いて
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この高い方。うどん店の看板を入れるスペースを縦に残してその左に縦型に窓が連なり、最上部で横に折れてデザインされてます。そしてその右側の部分
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たぶん元々は手摺ではなかったかと思われますが、五つの丸い穴をあけてなかなか洒落てませんか。
どの建物も私にとっては素敵に感ずるのですが、手入れがほとんどされてないので傷みがひどくなっているのが残念です。それと下のアーケードのデザインはこれらの建物に比べてひどいと思います。ただ屋根があれば良いって考えでデザインなどどうでも良いというモノです。大館の中心部大町から連なる商店街がさびれた一因ではないかと憤りすら感じます。
鍛冶町にはもう一つ大物がありますが、それは後日。