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建て方

谷地町の家の建て方が昨日から始まった。今日は2階の屋根の下地が出来ていた。手前側が南で軒が南へ1.2mと大きく出る。夏の日差しを室内に入れないためなのだが、多少の雨でも洗濯物が濡れずにすむ。
垂木(屋根の下地)は2x4用の材料で38mmx235mmある。そのままだと軒先の高さが大きくなってスッキリしないので、軒先部分を薄くするため、垂木を斜めにカットしてある。
2階の真ん中にある青いボードは構造用面材。

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以前も書いたけど、この家の柱や梁はすべて地元のスギ材だ。特に梁材は秋田県からプレゼントされたもの。その条件として見学会などして秋田スギの普及に努めなければならないので、いずれ構造の見学会をします。
その時はまたブログでお知らせします。
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梁・桁検査

谷地町の家で使用する梁などは、秋田県の梁・桁プレゼント事業により45万円分秋田県からプレゼントされた物を使用する。21日はその梁材の検査だった。県から担当者が来て、製材所で全数乾燥度などチェックしてもらった。場所は大館北秋田森林組合の大館工場。

これが、プレゼントされた秋田スギの梁材。スギの梁材は一般の工務店などはいまだほとんどが米松を使っていると思う。当方で設計する住宅はほとんどが秋田スギだ。スギは木目が綺麗なので本当は表しで使いたいけど、そうなると柱も真壁で表しにしたくなるが、デザイン的に好まれない場合もあって、今回は梁を表しにはしていない。でもこの梁を見ると隠してしまうのがもったいないな~と思ってしまう。

これが谷地町の家で使用される秋田スギの梁材。
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含水率計をあててみると、なんと11.3%。
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ちょっとほんとかいなという数値だけど、他をあたってもだいたいこんな感じ。まあ内部はもっとあるだろうけど。

以前はスギの人口乾燥は難しいと言われていたけど、最近は技術があがって、こんな大きな梁材でも人口乾燥するようになった。しかも高温で短時間ではなく減圧してゆっくりやるので色もあまり黒くならない。
環境を考えると天然乾燥が一番なのはわかるが、時間等のことを考えれば人口乾燥も致し方ないと思う。

このブログを見ている人も家を建てる時は地元の材料を使ってもらうよう工務店やハウスメーカーにお願いしたらどうでしょうか。そうやって環境に考慮したり地元業者を応援しましょうよ。

昨日の続き

昨日から喉が痛くて、風をひいたみたい。
で、昨夜夕食後風邪薬を飲んで、何時ものように10時過ぎにソファに座ってブログを書いているうちに猛烈に眠気が襲って来てどうしようもなく、中途半端だけど寝てしまった。

でもってその続き。これが9合目の湿原地帯。
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林を抜けていきなりこの風景が目の前にあらわれる。雲一つない青空。ほんとうに疲れが吹っ飛びます。

右に頂上が見えてます。
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あの山の麓に頂上まで400mと書いてありましたが、すでに3時近くになっていたので、帰りの時間を考えると、日没までに下山するには登っている時間は無理っぽかったので、残念ながら頂上へは断念した。
イヤーこの天気だったら頂上から見たらすばらしい景色だったろうな。こんどはちゃんと事前に計画して頂上へ登ってみたいと思います。

田代岳

19日、日曜日に長女と田代岳に登ってきた。
登山なんて普段まったくすることがないのに、朝起きてなぜだか突然思いついてなんの準備もせずに、ただ一応HPでルート等を確認して、途中コンビニでおにぎりを買って出かけた。まあハイキング程度に考えていったのだったけど、結果はそんなに軽いもんじゃなくてまさに登山だった。山歩きになれている人なら軽いコースかも知んないけど。

登山口までの途中にはいくつかの滝があって
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いよいよ登山の開始。大広手登山口から登ったが、いきなりこんな歩きづらい山道。
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いやはや、全く侮ってた。
でも、この付近の紅葉はちょうど良い時期ですばらしかった。
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ぶなの林だ。そういえばここは白神山からつづく山だった。この辺は4合目付近。
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五合目からは一段と急になっていく。それにしても回りがずっと高い木に遮られて、見通しが悪いため山頂が望めず、いったいあとどのくらい登ったら着くのかが全く見当がつかないため、途方もなく感じて疲れてしまった。

しかし、9合目に着いた途端、視界が開けて、広大な湿原が広がっていて、これはまったく想像以上で、ほんとうに驚いた。

残念ながら

谷地町の家基礎工事

いやはや時間と言うのはあっという間に経つもんですな。ちょっと気を抜いているうちに10日も更新していなかった。
谷地町の家の基礎工事、布基礎が終わってこれから、内部の土間コンクリート工事に入る。

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アトリエ105での基礎はその家によってディテールが違って、基礎外断熱だったり基礎内断熱だったり、床断熱だったりする。たぶん性能的に基礎断熱だったら外側に断熱材をいれるのがセオリーなのだろうけど、外側に断熱材を入れると外壁よりでっぱってしまのがなんともいやで、特に和風住宅では絶対いやなので、その場合は内断熱にしてしまう。あと基礎外断熱だとシロアリがこわい。いや基礎内断熱でも安全なわけではないけど、なんかまだましかなと思っている。シロアリが心配な場合は床断熱の方が安心ではあるが、床断熱だとお風呂の部分などで断熱が難しくなるし、今回のように暖房配管が床下を這いずり回るような場合、配管の断熱性を相当にあげてやらなければならない等いろいろ面倒なことがあって、どうしても基礎断熱に傾いてしまう。

今回の場合は外側に30mmの防蟻処理されたスタイロフォーム。内側に50mmのスタイロフォーム、土間床はコンクリートの下に、外壁側から90cmだけスタイロフォーム50mmとした。新住協の仕様からすると外れているが、いろいろ考えての末だ。外側30mmだと外壁からほとんど基礎が出っ張らない。
この家でQ値は1.64w/m2Kだ。ほんとうはもう少しQ値を上げたいんだけど、この辺は予算の配分の仕方で、断熱性だけを追ったら今の予算でQ値1程度も可能だろうけど家って断熱性だけじゃないので、いろいろもろもろ含んで考えて結果1.64とあいなった。


新住協セミナー

今日は秋田市で新住協のセミナー、Qpex、Ver2の使用法の講習があった。Qpexは新住協で作った住宅の熱損失係数(Q値)を簡単に出すソフトだ。エクセル上で稼働する。Q値はもちろん、暖房消費量や排出Co2までも出せる。暖房消費量は灯油の暖房だと年間灯油消費量がだされ、電気だと年間の暖房に要する電気量が出せる。

講師は新住協の事務局長 会沢さん。
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このソフトは会員以外でも新住協のHPから申し込みすればわずか¥5、000円で買える。
でも共通の使用方法によらないと正しいQ値なども出てこないし、それよりなにより、計算だけでQ値を出しても現場でキチンとした設計や施工がなされなければなんにもならない。そのためにもやはり会員になって施工法などの情報を仕入れたほうがいいと思う。
そういえば、最近施工的なセミナーってなくなったような・・・・会沢さん、新会員も増えたようですのでそういうセミナーもやったら・・・・  あとで言おう。

地盤改良

谷地町の家の地盤改良工事が始まった。谷地という地名からもしかしたら悪いかなと思っていたけど、やっぱり地盤改良の必要があった。今回の場合スエーデン式調査で換算N値が1.5~3程度の層が2m~3.5m程度あり、ベタ基礎では無理だしまた杭を打つというのも短過ぎて、こういうのが結構悩む。で今回採用したのがHyspeed工法という砕石のパイル。うたい文句はいろいろあって詳しくはこちら
砕石を使うので、セメントミルクを注入する柱状改良より汚染は少ないし、あとあとじゃまにならない。そしてなにより地元の材料(砕石)というのがエコっぽいので採用した。

まず、オーガーで掘削。
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ある程度掘ったらオーガーを引き抜いて土をふるい落とす。
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所定の深さまで掘ったらホッパー(って言うのか分からないけど、青い車輪のついたの)を近くに持って行って、その中に砕石を投入。
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オーガーを振動を加えながら回転させるとつばによって下へ押し下げられていく。この時よく解体現場などで聞くタンタンタンタンをいう削岩機のような音がして、少々うるさい。
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砕石が地面に潜り込んでいった。
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これが砕石パイルを打ち終った後。
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来週から基礎工事の予定だけど、杭頭の処理もいらないし、普通に布基礎の工事が進められるので、コンクリートの杭や、セメント系の柱状改良よりずっと楽。
欠点をあげれば、振動と音だな。まあ、建築工事に騒音はつきものなのでしょうがないと言えばしようがないが。

近所の皆様、これから少々ご迷惑をおかけしますが、出来るだけの配慮をしてもらいますのでご勘弁を。

家倶楽部

久しぶりに秋田「家」倶楽部のメンバーが集った。
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右奥から、木曽さん、西方さん、左奥から嶋崎さん、今井さん。加藤さん欠席。

今後の活動について話し合った。ずいぶんと壮大な計画となりそう。イオン???センターコート???ウインブルドンか???

その他の話題。今年の秋田の住宅コンクール。優秀賞の魁賞にめでたくメンバーの加藤さん、おめでとう。で、木曽さん、出さなかったの?  ・・・・・・出したんだけど・・・・・・       審査員は誰だ?!
個人的には今年は木曽さんだなと思っていた。
学生以外の専門部門にたったの3人しか応募がなかったって。実は我がアトリエ105にも提出締め切り日に主催者から、今からでも出してもらえないかと電話が来た。、出すとなったらそれなりに恥ずかしくないものを出したいので、いくらなんでも時間がなさすぎて出さなかった。

新美術館2

昨日のブログで現在の図書館跡に新美術館と書いてしまったけど、正しくは現在の図書館を利用してです。現在の谷口さん設計の明徳館はその姿からして十分に美術館として成り立ちそう。いまあるものをうまく利用する知恵こそがこれからのエコ時代に必要だと思うのですが。古くなったらすぐにぶっ壊して新しく建てるスクラップアンドビルドの時代は終わってます。

秋田新県立美術館

今日の魁新聞に新県立美術館が安藤忠雄さんに選出したと出ていたけど、正直なんで???と思った。いやべつに安藤さんが嫌いだとかではないしダメだとも思ってないけど、何を根拠に安藤さんなのかが分からない。確かに世界的に美術館の設計を沢山していてすごいとは思うが、だからといって特命で決めてしまうことに、なんとも安易という気がする。
やっぱりコンペで選出すべきではないのだろうか。実際安藤さんが世界で設計している美術館のほとんどはコンペによってとったものだ。競いあうことによって素晴らしいアイデアも生まれるだろうし、もっとすごいのが出てくるかもしれない。
どうせなら国際コンペで世界中の建築家に競い合わせても面白そうだ。(どうせ我々田舎の極小設計屋には全く縁のない話なので好き勝手言わせてもらう。)

妹島、西沢のSANAAの設計による金沢の21世紀美術館は開館4年になるが、街のど真ん中にあって、賑わいや集客に大きな成果を上げているようだが、だからといって街の真ん中に有名建築家の設計で建てれば成功するというもんでもないだろう。しつこく言うがどう考えてもめちゃくちゃ安易だ。県はなんも考えていませんという態度にしか感じられん。

それと、記事によると設計料については基本的に公共事業の基準通りで安藤さんでも基準より上がることはないとのことだが、なんかなんともみみっちい話だな。始めからセコ過ぎて、これでいい建築が建つとは思えないね。

それにしても、ちょっと以前建てるの建てないのと喧々囂々の議論していたのに、いつの間に建てることになったんだ。個人的には今の千秋公園の場所がいいと思ってるんだけど。むしろ図書館を街の真ん中に移動して、なんか複合的な用途も持たせて集客をはかって、今の図書館跡に新美術館を現在の美術館とセットで整備したほうがいいと思うんだけど。
(大館の人間が好き放題ホザイテみました)