fc2ブログ

まち育て塾

今日は朝から第5回まち育て塾があった。今日の講師は芝浦工業大学の志村秀明准教授で、「まちづくりデザインゲーム」について、午前中はその説明とこれまで実践して来たことなどの講義で午後からワークショップでその「まちづくりデザインゲーム」を実際に体験させてくれた。
これが面白かった。大館市大町をそれぞれ担当地区に分けてそこで建替えをシュミレーションするものだったが、簡単な小さな模型を作って、CCDカメラを実際に動かしてスクリーに映し出された映像を見ながらみんなでああだこうだと言いながら街づくりのデザインが出来る。CCDカメラは雑誌などで見たことがあってあれば面白いだろうなとは思っていたけど、簡単な模型がこれほどまでリアルにまるで実際の街を映し出したようになるとは思っても見なかった。それが、ほんとリアルで、だからここはこうしようああしようとみんなが反応出来る。
今回は仮想の街だったけれど実際の街づくりでも利用されているとこのと。街づくりだけでなく単体の建築を設計するのにも多いに利用価値があると思った。

最初の志村先生の講義。ここで注目は志村先生のパソコン! 超薄型のMacbookAir!(どうでもいいことでした(^^;)
081129matidsodate01.jpg


これが我が班が最初に作った街区。
081129matidsodate02.jpg


上から見ると、ごちゃごちゃしている。
081129matidsodate05.jpg


で、真ん中に裏通りを一本いれることに。子供達の安心して遊べるし、緑も出来るしというわけで。模型だと建物を取り除くのも緑を植えるのも簡単。あっというま。
081129matidsodate06.jpg


これはお隣の班が発表しているところ。CCDカメラで映像を映しながら説明。
081129matidsodate03.jpg


その映像。ほんとおどろくほどリアル。
081129matidsodate04.jpg


模型はすべて志村先生が大学から持ち込んだもので、一見すると複雑に見えるけど実はいくつかのパターンの積み木になっていてそれを積み上げただけのものと、紙に印刷されていて簡単に組み立てられるものだけで出来ている。

一般的には平面の図面を見ただけでは一般の人はたぶん空間は理解出来ないだろう。これはゲームと言うものの専門家も一般の人も共通の認識を持つのに大変有効な方法だと思う。
我がアトリエ105にもひとつほしい。
スポンサーサイト



うれしいメール

だいぶ以前アトリエ105設計で家を建てた方からたいへんうれしいメールをいただきました。あまりにうれしくて全文を紹介させていただきます。

「件名: 新しいホームページ拝見しました」

「ご無沙汰しております。
ブログ等少し拝見し、相変わらずがんばっていらっしゃる姿にエールを送りたい、
そんな気持ちになりました。
我が家も立てていただいて10年目を向かえようとしています。子供たちもこの家で
大きく育ってくれました。とても感謝いたしております。
いつまでもお元気でご活躍ください。」

設計屋冥利に尽きるとはこのことです。

この方の家はいかにも建築家がデザインしたというような姿をしていません。
ごく普通の姿をしています。でも建替え時の引越の負担軽減するプランからはじまってさまざまな工夫がされています。光や風の取り入れ方や素材の選択など、建築主さんと一緒になって精一杯考えて設計しました。それが10年を経てもこうやって応援していただくことにつながったものと思っています。

ほんとうに素敵なお施主さんにめぐまれて、これまでやってこれました。感謝感謝です。これからも手も気も抜かず設計して行きたいと、改めて思いました。

新住協セミナー

11月22日に盛岡で新住協のセミナーがあった。10:30~17:00までのたっぷり1日中のハードなセミナーだった。講師は新住協の鎌田先生。(室蘭工業大学教授)
081122sinjyukyosemi01.jpg

セミナーの目玉の一つが床暖房も出来るという多機能エコキュートの解説で、最も興味がある話題だった。一般的な深夜電力を使った温水器と違ってエコキュートはヒートポンプでお湯を造るが、その熱を暖房にも使おうという商品だ。

現在建築中の「谷地町の家」では暖房はヒートポンプを使って熱交換して暖房を行うタイプを使用するが、それとは別にお湯はエコキュートによっている。つまりヒートポンプユニットが2台付くが、今回解説のあったものは1台ですむことになる。当然値段も安くすむはずである。ただ、いまのところ設置出来るのは次世代省エネ基準3地域以南となっていて、大館は「設置しないでください」の地域となってしまう。

東北電力の強力なコマーショルなどによってオール電化住宅が大半を占めてしまっている新築現場だが、今になって蓄熱暖房機は今後お進めしない方針とのこと。以前は深夜電力が余っていたので、深夜電力を安くするメニューを作って蓄暖蓄暖と売りまくっていたが、ここに来てもう深夜電力の余力は無くなったらしい。そこで、今度はヒートポンプというわけだ。

セミナーの様子をデジカメで取った動画にしてアトリエ105のホームページでで紹介しています。

続きを読む

Webデザイン

ホームページをMacのiWebでリニューアルしてみたが、いろいろ問題もあってあれこれネット検索して解決方法を探している中で、iWebで作ったHPをいくつか見つけた。衝撃を受けた。
結局ソフトのこなしかたとセンスでどうにでもなるんだということを、あらためて教えられた。

こちらなんて、シンプルだけどちょうカッコいい。これもiWebのブログらしい。iWebではブログも作成出来る。
ただ残念なことにWindowsではキチンと表示出来ていない部分があった。

さっそく

いやはや、ホームーページさっそくあっちこっち変です。なにしろ、Macで作ってますから、Winではどうかなとは思ってたんですけど、XPでIEのVer6で見るとGALLERYの写真をスライドショーで見せるページすべて、写真が出て来ません。スライドショーを再生の文字からスライドショーは見れるようですので、ご不便をおかけしますが、それでご勘弁を。

iWeb06のバージョンの時はちゃんと見れたのですが、iWeb08へバージョンアップしたらおかしくなりました。

なにしろ、全くHTMLの知識もないので、どうしようもありません。まいった!
APPLEさん、なんとかして!

ホームページアドレス

ホームーページのアドレスが変わりました。

新しいアドレスは http://www.atelier105.jp/ です。

新しいホームーページはMacの「iWeb」というソフトで自分で試行錯誤しながら少しずつ整えて行っていますので、いろいろ変動したりリンクが切れたりという状態が少し続くかもしれません。

ということで、随時更新しています。時々行って見てください。

以前からのホームーページ http://www.oodate.or.jp/user/atelier105/ もまだ生きていますが、更新されることはありませんので、今後は atelier105.jp の方をよろしく。

構造見学会のお知らせ

秋田県から無償提供を受けた梁桁を使った「谷地町の家」の構造見学会を行います。

日時 11月15日(土)16(日) 10:00~16:00
   説明会 両日14:00~14:30

場所は大館市谷地町
  081113yatimatiannai.jpg

谷地町の家の現在
081113yatimati01.jpg


内部では断熱材も施工が進んでいます。
081113yatimati02.jpg


谷地町の家の断熱

工事中の谷地町の家の断熱工事があっというまに進んだ。大工さんは昨日の日曜日も出て作業を進めていた。
アトリエ105の建築では断熱は基本的に新住協のやり方で、グラスウールを使用している。

谷地町の家の壁の断熱材
081110yatimatinoie01.jpg


屋根断熱にはこの下の写真の200mmのグラスウールにさらに100mmのグラスールを足して計300mmとなっている。
081110yatimatinoie02.jpg


その他、和室はどうしても真壁としたかったので、発泡系のネオマフォームの66mmを使用した。
少々壁と屋根の断熱のバランスが悪いけど、計算上はQ値1.6でまあいいか。本当は外壁の外側に付加断熱をすればいいんだけど、建築の良さは断熱性能だけでないので、これでよしとした。

ホームページ

アトリエ105のホームページが更新されなくなってすでに2年以上経ってしまった。更新されなくなったのには理由があって、当時ホームページを作っていたパソコンのHDDがクラッシュして、全てのデータを失ったからで、その当時使っていたHP作成ソフトではサーバーにあるデータを読み込んで復元出来ない仕様になっていたから、又同じのを作るのもなんだかなあと、それっきりにしていたのだ。ブログを書いてお茶を濁していたわけだ。そんなこんながあって、こんどは今年3月頃にプロバイダー側もおかしくなって、データが無くなったと言われ、暫定的に.Mac(ドットマック。APPLEのレンタルサーバーみたいなもの)の60日間お試し期間を利用してホームページを作ったのが、実はあったのだ。
そのときに60日で消滅しますとTOPに謳っていたのだけど、実は消滅しないでそのまま正式に使用出来るようにしていたのだ。

で、そのHPに少し手を入れて、今後はこちらをアップして行きますので、ホームページのほうもご覧になってください。

そのホームページはこちら http://web.mac.com/tori0505/iWeb/atelier105/atelier105.html

アドレスがどうにも長くて、カッコつかないな。メールもこのHPのトップの右上から新しいアドレスで使用出来ますので、そちらもよろしく。
もちろん、今までのアドレスもそのまま使えます。

新・陰翳礼讚

陰翳礼讚は谷崎潤一郎の有名な(建築系には)日本の空間を描いたエッセイだが、こちら「新・陰翳礼讚」は日本の照明デザイナーのトップの石井幹子(いしいもとこ)さんのー美しい明かりを求めてーという石井さんのこれまでと、照明で出来ること、あかりのもつすばらしさを書いたものだ。

081108sininreiraisan.jpg


照明デザイナーなる職種があるとは、もしかしたらご存じない方も多いと思う。なにしろ、その仕事が照明なので、夜の仕事とも言える(いや仕事するのは日中だろうけど)。とにかく暗くならないとその仕事の結果が現れないので、一般的にはなかなか認識されないかもしれない。でも、その照明の成し遂げる効果は大変なものがある。石井さんは各地でライトアップのプロジェクトをやっているが、ライトアップで事件をおこしているのだ。
本の中で紹介されている、東京タワーをライトアップして東京の新しい名所にまでしてしまったのも、石井さんだ。

本の中で、日本の伝統的なあかりのすばらしさ(家の中では障子から差す明かりや祭りのあかり)を再認識させ、今の日本の照明はピーカンに明るすぎると言っている。これは住宅の照明に限らず、事務所もレストランもだ。

確かにその通りだと思う。とくにレストランや飲食店で明る過ぎて興ざめなところが多い。
また、自分で設計する住宅の照明ではほんとに悩む。間接照明でやわらかく室内を照らして、本を読んだりするところにはフロアスタンドでなどと思うのだが、テレビを見るのが一家団欒という生活スタイルではテレビよりも明るくしなければならないし、そんな美しい生活シーンを望まれる建て主にもなかなか出会わない。アトリエ105で設計した住宅では上清水の家が割とうまくいったと思う。

大館で誰でも体験出来る間接照明の好例は樹海ドームのトイレだ。男子側では小便器の上の壁にグレア防止の板がついた簡単な蛍光灯と大便器ブースの建具の上に組み込まれた蛍光灯だけで、室内全体がちょうどいい明るさとなっている。今は省エネのために壁の蛍光灯は半分消されているが、それでも十分な明るさだ。アホみたいだけど、さすが伊東豊男事務所だとドームに行くたびに感心して見ている。

石井さんの名前は相当昔から知っていた。もしかしたら学生時代にはもう名前を聞いていたかもしれない。ということはもう30年以上前ということになるが、大阪万博のいくつかのパビリオンを担当したとのことだから、オレが学生時代にはもう日本の第一人者だっただろう。
東京芸大を卒業後北欧やドイツ、アメリカで修行をつんで日本に戻り、当時日本の建築で照明をデザインするという(いや照明でデザインするかな)ことがなかった時代にその分野を切り開いて来た方だ。大館を見てライトアップする気になるだろうか???。