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正札竹村

正札竹村の解体現場を見て来ました。(大館以外の人へ参考までに;正札竹村は大館市唯一の老舗デパートで大館のメインストリート、大町の顔でもありましたが10年程前に倒産しました。現在大館市でビルを買い取りその一部分を解体しています。大町ではこの他に市営住宅も解体中です。大町が大きく動き出しています。)
解体はいろいろな年代に渡って増築されたその一部分、というか、真ん中の部分約8Mほどを解体しています。だから解体後は両側にそびえるように古い正札が残された路地になります。

この写真は一方から向かいの部分を見たところ。鉄筋コンクリートの梁やスラブ、内装も当時そのままに見えます。
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その路地となるはずの中心に立って上を見上げると
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切り取られた空が・・


残される建物の中を少し歩きましたが、まるで、疫病でも大発生して人間だけが居なくなったような、ほんとうに倒産前の当時そのままに残されていました。
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第2回木を学ぶ建築講座

昨日23日の木を学ぶ講座は午前が樹木の成長と木材の組織構造と題して県立大学の高田教授、午後が地域の気候風土と住宅の環境性能と題してやはり県立大学の長谷川准教授の講義が行われました。

午前の講義は木の組織的な話で我々建築屋には少々難解で(いや少々どころで・・)でも面白かった。木は一番外側だけが成長していくことは前にも聞いて知っていたが、その様子を具体的にはっきりと示されるとなんだか不思議な気がした。ただ木の分類ではベイスギはスギではなく日本ではネズコだとか、米松も松でなくトガサワラで、ラワンという木材はないとか・・このへんもうワケワカラン状態でした。でもだとしたら、松の代用品として米松が使われますが、松ではなかったということで、大丈夫なの?となりますが、建築基準法上はヤング率も曲げ強度も同じくくりになっています。(ヤング率は1本1本違うので、測定してみなければ分からない話ですが)
ついでに言うと、市場名がベイヒは同属国産樹種はヒノキでベイヒバもヒノキ、集成材の柱によく使われるホワイトウッドはトウヒだそうだ。

午後からの環境系の話で以前より不思議だなと思っていたことがデータとして示されました。

これです。

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この表は各地の冬の間の居間の温度を測定したもので、それぞれの都市の1982年、1992年、2002年の3年間でどのように変化したかを表したものです。何が不思議って、どうして北国のほうが温度が高いのでしょう。いわき市や東京の府中なんて2002年でも15°いってません。札幌なんて21°ぐらいになってるのに。北国の人のほうが寒がりなのでしょうか。いつだったかのテレビで秋田県人が一番寒がりだといっていましたが、これを見るかぎりでは、その傾向は出ていませんね。

そして、その灯油の消費量はというと、このようになるそうです。
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いずれも 秋田県立大学 長谷川兼一准教授の講義より


秋田の2市は札幌より多く灯油を使っている。これはやっぱり住宅の性能も関係しているだろうとのことでした。経済的にもCO2削減の為にも、これはなんとかせねば。
断熱改修など、国で補助してどんどん進めてほしい。断熱改修とついでの改修もろもろ、受け承ります。






八戸

12日所用があって青森県八戸へ行って来ました。八戸は初めて勤めた街です。もう30年ちかく前の話ですが。ほんとうは夜帰ってくるつもりで出かけたのですが、途中の高速が雪で、この道路を夜中走ってくるのはシンドイなと思っていて、以前勤めた会社へ行くと懐かしい人が昔と変わらない対応してくれたので、もう帰るのはやめて一緒に飲んで来ました。行ったのは八戸の有名な屋台村。小さな屋台のような店が路地の両側に一杯並んでいます。ほとんどの店が8人程度しか入れないし、店の人がいるスペースも異常に小さいので、逆に距離感が近くてすぐに仲良くなれて、他のお客さんともすぐにどっから来たのと話が弾みます。なかなかうまい空間づくりです。

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通りから中の様子が分かって、楽しい。割烹着を着たおばさんが写ってますが、結構若い人が店をやってました。
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で、最後に食べて来ました。八戸のB級グルメ、せんべい汁。きりたんぽよりあっさりしたスープで、味がとっても良かった。せんべいは専用のせんべいを使用だそうです。30年前あったかな?あんまり記憶に無い。

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以前勤めていた会社の方にすっかりごちそうになってしまいました。高橋さんどうもありがとうございました。

映画

アバターを見て来ました。いつも映画は弘前のワーナーマイカルシネマズに行ってますが、ネットで確認するとどうも3D上映ではないようだったので、秋田市のTOHOシネマへ行ってきました。いやー面白かったですね。3D効果は期待した程じゃなかったけ映像と音の迫力、美しさに大満足でした。これはやっぱり映画館でしか味わえないものですね。それにしてもCGの技術ってどこまで進むのでしょうか。あり得ない世界がまるで実写のように映し出され、その世界にひたってしまいました。3時間が全然長く感じなかった。

木を学ぶ建築講座

昨日9日は秋田県が主催する「平成21年度木を学ぶ建築講座」の第1回目の講座が秋田市でありました。この講座は3月まで全部で6回、午前10時から午後3時まで行なわれ、全部受講すると秋田県木造建築アドバイザーとして認定されるというものです。話によると70名の募集に対して190人以上の応募があったみたいで、120人以上の人が選外になってしまったとのこと。私は県がタダでいろんなことを教えてくれるならと、軽~い気持ちで応募して、でも受講出来ました。早い者勝ちだったんだろうか。

昨日は午前が「秋田の木材を知る」で木高研の飯島教授、午後が「木の使い方と木造住宅のデザイン」で県立大学の込山准教授の講義でした。どちらも興味深く濃い内容で、飯島先生も言ってましたが、こういう真面目な講義で寝る人もほとんどいなかったようです。(講演者にはやっぱり気になるんですね)
私としては込山先生のアフォーダンスの話などが今やってる仕事でも考えなければならないこととして気づかされ、ありがたかったです。

ちなみにアフォーダンスとは新しい心理学の概念で難しくいうと「環境に実在し、動物(有機体)がその生活する環境を探索することによって獲得することが出来る「意味/価値」のことだそうで、これだけ聞くとなんのこっちゃと思いますが、つまりは、いちいち説明しなくても、自然とある行動がしたくなる。具体的にいうと、床から高さ40cm位の高さの部分があればそこに腰掛けてしまう、とか座るのにちょうどいい高さに木と鉄のものがあれば、木の部分に座るとか・・・考えてみれば我々設計者はそういう概念を知らずして、アフォーダンス的な設計を追求しているところがあると思いました。まあ時にはあえてそういう意識をズラス、裏切ることによって新鮮な空間やモノが出来たりということもあると思いますが。

それにしても何が人気でこんなに沢山の応募があったんでしょうか。秋田県木造建築アドバイザーに認定されたからって仕事にはまったくつながらないだろうし、皆仕事が無く暇だったんでしょうか。やっぱりタダが効いたのか。

ところで、

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ぬか喜び

年末に書いた「不安」がみごと的中してしまいました。同じ記事で年明けに公共工事の設計があると書きましたが、実はまだ未定でした。それが消えてしまったのです。
公共工事はほとんど入札で決まります。年末にあった入札で我々の入れた金額が限度一杯(安すぎると失格になり、ある基準以下だと調査の上決定で、その調査対象になった)ということで、保留とされました。ここ何度かの入札結果から今までと同じ条件であれば限度額をピタリと当てることが出来るはずです。なので、同額を入れた業者がいるのではないかと思ったのですが、入札時にはそのことは言いませんでした。言わないので、不思議だなと思いながらも我々だなと、嬉しがったわけです。年明け早々にその調査が行われました。あらかじめ昨年の実績の資料等を提出してありヒアリングでこの価格で大丈夫かを聞かれたわけですが、私は初めてでしたが、これまでも入札のたびに行なわれ、調査結果でダメになった話は聞いたことがありません。その時も同額者がいるとは話されませんでした。
で、その調査後に連絡があり実は同額者がいるので、くじ引きだという。・・・結局なんのことはない、おみくじみたいなくじを引いて・・・負けました。

言ってよ・・せめて同額者がいることぐらいは。年末年始無駄なぬか喜びしちゃったじゃない。その上恥じかいたし。ネエ、コイ◯さん。

それにしても、これって入札といえるの? ちょっと知った人ならギリギリ金額をピタリと当てれて、だからくじ引き。 変だと思いません。

そもそも私は建築設計の入札は絶対おかしいと思っているのですが、公共工事を受注するには参加せざるを得ません。設計料安けりゃいいというんだったら、ナンモ考えないで、事務的にやりゃあいいことになって、素敵な建物は建ちません。その結果素敵でない街が出来ていく・・・いいのかそれで。いいもの創るにはなんだって手間ひまかけて真剣に立ち向かわなくては出来るはずがありません。

仕事始め

アトリエ105は今日仕事始めです。いやはや、この正月は雪掻きに追われました。31日夜から降った雪で1日は午前午後あわせて2回。一日から実家へ泊まりに行き、帰ってみれば家に入れない状態。除雪車が置いていった道路の雪が1M以上の高さに家の前にあり、西風でカーポートも玄関もみんな雪に埋まってました。1時間半位かけて大汗かいて取りあえず家に入れるようにして、妻の実家へ。夜帰って来てから、取りあえず寄せた雪を家の奥の林のほうへ2時間程かけて運搬。3日も4日もやって、4日になって身体があちこち痛くなって、たぶん2日のが祟った・・(この辺が年が出ますなあ)今朝も雪掻きやりました。我が家は林があってしかも低くなっているので除雪した雪の処理はまあ楽ですが、住宅街の家は大変です。処理する場所が無いので大きなそりで遠くまで運んだり、軽トラで運んだりしなければなりません。冬の間中雪との格闘です。
まあこの雪を喜んでいる人もいるわけで、スキー場とか・・と思ったら、不況でスキー場も人手が少なかったとか。経済も気候も冷え込んでいつになったら・・・いやいや、年頭から愚痴はやめよう。(言っちゃってるけど)

それにしても、この雪の処理なんか画期的な方法って出て来ないんでしょうか。いろんなものがものすごい速度で進化して、宇宙の果ての知的生物探査を行なうような壮大な計画がある一方で、雪に対してはなんもない。あいもかわらず、道路の雪は脇に寄せるだけ、それを各家で大変な思いをして人力でまたどこかへ寄せる。結局人海戦術以外ないという、なんとも超ローテク!・・自然には為すすべが無いのか。 画期的な方法を考案したらノーベル賞もんだろうな。