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第5回木を学ぶ建築講座

今日の講座は能代市の県立大学木材高度加工研究所(通称木工研)で行なわれました。午前中は梁の破壊実験の見学と製材所の見学。
梁の破壊実験は初めて見ましたが、実際に荷重を加えて梁が折れる瞬間を体験出来大変勉強になりました。

実験に使った梁は秋田スギ 105mmx210mmのグリーン材。グリーン材とは乾燥していない木材です。この木材は含水率30%以上でした。
ず~っと荷重を加えていき、たわみも6cmぐらいになってます。結構粘るもんです。で、いくらの荷重で折れたかというのは、あまりの音にビックリして、聞き逃してしまいました。なんにもなんね~!しかも音でビックリしてカメラ揺れるし・・

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この実験ではこの他乾燥秋田スギの梁と外材の集成材の梁の3本を折りました。2班に分かれての見学なので、計6本惜しみなく折ってみせてくれました。

この後、木工研の近くの東北木材株式会社という製材所の見学でしたが、でっかい製材所でしたね。さすが木都能代ですな。
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第4回木を学ぶ建築講座

20日土曜日は秋田市で表記セミナーに参加しました。今回は建築用の木質材料についてで、主に合板の話でした。
午前中は秋田県立大学の山内准教授による講義で、午後から秋田市向浜にある秋田プライウッドの工場見学をしました。講師の山内さんは京都の出身ということで、関西弁の講義がとっても面白く(話し振りが・・いやもちろん内容もですが)話に引き込まれました。合板は大変優れたもので、これを超える木質材料はなかなか無いとのことです。
午後の工場見学も実際に合板が造られる工程を順を追って見せてもらいましたが、やはり実際見てみるもんです。実に面白かった。スギの木があっという間にカツラむきにされていくところなんか、おーっという感じ。巨大な工場ですが、ほとんどの工程が機械化されて人が少なかった。

朝秋田市へ向かうときは道路に雪も無く快適に走れたのに、帰りはいつの間に降ったのか雪道が多く、路盤はスベってちょっと怖かった。おかげで時間が予定よりかかって、大館で行なわれていた、建築士会青年部の全県大会と同時開催の東北ブロック実践活動発表会の懇親会に遅れてしまいました。

見学会お知らせ
2月78日(土曜日) 28日(日曜日) 赤館の家の見学会を行います。
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私は27日も秋田市で第5回木を学ぶ建築講座があり、見学会場に居ることは出来ません。工務店さんが対応してくれます。 28日は会場にいます。

赤館の家

工事中の赤館の家の足場がようやく外されて、外観が現れました。白い外壁と木の色のコントラストがいい感じです。
来週2月27日と28日 見学会を予定しています。まだまだ残る雪の中、残工事が急ピッチで進められています。

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冷える!

ここ数日朝とっても寒いです。今朝なんか-10°以下に下がったと思います。8時半で外-9°でした。
は~るよ来い、は~やく来い・・・
今アメダスデータ見たら、なんと 大館 最低気温 -12.2°でした!!
もう2月半ばだというのに。

赤館の家工事中

赤館の家は2月末の完成を目指して工事中です。写真は少し前のですが、キッチン前の本棚の上の天板に使用するスギ板を大工さんが加工中です。設計では1枚ものではなく剥ぎ合わせの仕様でしたが工務店側で1枚物にしてくれました。節の無い綺麗な板です。この板は玄関を入って正面に見える壁からずっとつながってくるので、いろいろ欠き込みが必要になりました。今ではこういうところには集成材を使用するのが一般的でしょうけれど、ちょっとでもこんな地元の無垢材を使うと、優しい感じになります。今回は床もスギ板ですので室内全体のデザインとして合わせました。

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第3回木を学ぶ建築講座

2月6日、土曜日 雪と吹雪で時折視界0となる中を秋田市での表記講座を受けに行ってきました。帰りも秋田市は吹雪、五城目から北秋田市まで比較的良かったのに、そこから大館までがまたすごい雪で、もう大変でした。講師で東京から来てくれた、現代計画研究所の加来氏も秋田空港上空で30分も旋回して、もしかしたら戻るかもとアナウンスがあって、でもよくあんな雪で見えない中を下りるもんだと言ってましたが、下りてくれなきゃ、必死になって集まった受講者はどうすりゃいいの でした。

午前が県立大学の板垣准教授の耐震性に優れた木質構造の話。これは、以前「近くの山の木で家をつくる会・大館」で来ていただいて講義があった、スケルトンインフィルにつながる話で(こちら)最後は、秋田「家」倶楽部のメンバー、木曽さんのK邸がその良い例として紹介されてました。

そして午後が現代計画研究所の加来氏。加来氏は住宅の長寿命化で目指すものと題し、長期優良住宅についても話されましたが、話の内容が実に広く、現存する一番古い設計図のことや、設計者は誰が育てるかとか、全国で居住者の居ない住宅が700万戸もあり、もうすでに量的に充足していて、その耐震、省エネ改修が急務とか、話題が豊富で面白かった。

月曜日は秋田「家」倶楽部の打合せで、また秋田市へ。たった二日の違いで、道路は雪もほとんどなく、快適に飛ばして行って来れました。すごい天候の変わりようです。

冬の阿仁畑町団地

昨日北秋田市の振興局へいったついでに足を延ばして、昨年暮れに完成した畑町団地の様子を見て来ました。行く時こちらは雪がかなり降っていたのですが、阿仁はそれほどでもなく、時折日も射していました。雪も思った程多くはなく、ちょっと拍子抜け。
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積雪は屋根の上で50~60cm程度でしょうか。地上で70~80cmといったところ。アメダスデータからここでは圧倒的に南風が吹くことが判っていました。なので、北側へ雪庇が出来ているかなと思ったのですが、全くありません。
北側の外観
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屋根は南側へ少し(5/100)勾配がついているので南側へ雪が垂れて来そうですが、雪止めを付けているのでそれもありません。みごとにスパッと屋根面のみに雪が載っているのがなんか不思議な感じです。
ちなみに大館だと必ず東側に雪庇が出来ます。米代川に沿って西風が多く吹いているからだと思います。
まさか誰か下から雪ベラかなんかで垂れ下がった雪を落としている、なんてのもちょっと考えられません。(高くて届かないでしょう)まあ、いった日がたまたまそうだったのかもしれませんが。風があまり強くないと思われるのは通路の雪をみても感じます。通路に雪がほどんどありません。ここは吹き込むかもしれないと思っていたのですが、この写真からは最近は弱い南風が吹いくことが多かったのかなと推測しました。
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入居している方からは、中は暖かくて大変快適だとお褒めの言葉をいただいたと、共同設計者が言っていました。





中心市街地活性化

昨日2月2日、中央公民館で行なわれた「市町村の中心市街地活性化の取り組みに対する診断・助言事業報告会」(なんて長いタイトル!)に建築士会として行ってきた。その道の専門家が昨年何度か大館に来て、アンケートを行ったり、様々な分野の人の話を聞いたり、見たりして、診断を下し、助言するという補助事業によるものだ。写真はその専門家の報告の前に大館で現在行なわれている様々なまちづくり活動の発表をしているところです。子育て支援や、商店街の活動、映像で大館を売り出そうとか、音楽で売り出そうとか、もちろんゼロダテも入ってます。今元々の大館の中心市街地である大町が大きく動き出しています。これは3年前に始まったゼロダテによることも大きそうです。

診断では大館には事業推進力があり、様々な事業が現在展開されている。これは他の市町村よりすぐれている。しかし、ハード先行でソフトが弱く、相対的に行政主体で民間主導とはなっていないのが課題だということでした。

まさにその通りです。今後は前に発表したような個別的に行なわれている様々な活動を連携させて、情報共有と情報発信が重要であり、意見交換会の継続的な開催が必要であるとのこと。

そのための具体的な方法も出されましたが、結局のところ、多くの人が知恵を出し汗を出してまちづくりに積極的に関わっていくしかない。人任せではだめだということ。

建築士としてはハード面でのかかわりが主なものとなると思うが、しかし、知っている建築士は見渡しても見つからず、この好奇心の無さが残念に思う。 (ちょうど同日同時間に別なセミナーがあったせいかもしれないが)

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