fc2ブログ

多層階木造集合住宅 研修会

昨日17日は能代市で行なわれた「ヨーロッパの多層階木造集合住宅 研修会」に行ってきました。「秋田家倶楽部」の西方さんから案内があり、貴重な講義を受けることが出来ました。
講師は現在法政大学デザイン工学部建築学科教授の 網野禎昭さん。(Profileはこちら→

その講義によると今ヨーロッパ、特にオーストリア、スイス、スウェーデンあたりでは木造の多層階の建物がバンバン建てられているらしい。(といっても、全体から見ると多分まだまだ少数派だと思うけど)それは建設時に鉄やコンクリートより遥かにCO2を出さないし、木材が循環可能な資源であるという理由が大きいようです。

なぜ多層かというと、都市部の土地の高密度な利用だけが理由ではなく郊外や山の中でも建てられている、それは寒冷な地域で集合して住むことのメリットが大きいためとのことでした。1戸建てだとその家の回り全部外壁で外気に接してしまいますが、集合住宅だと1戸の家の外気に面する部分がぐんと減って、つまり寒さなどの影響を受けにくいことになるからだそうです。

この辺が日本人とはまったく異なる生活感で、古来日本人はたとえ荒野のど真ん中で山から寒風吹きすさぶ場所でも、家の回りに木を植えたりして、とにかく一家族1軒屋を好みますし、集合住宅に住むのは都市部のマンションか、田舎では市営や県営住宅もしくは民間のアパート。都市部のマンションだと生活感(つまりどんな生活を送りたいかという感覚、意識)によって選んだりすることもあるでしょうが、田舎ではそういう意識で住む建物(集合住宅)を決める事は少ないのではないでしょうか。
そして建てる側も、だから安く建てばいいという感じで、生活感やエコを意識した建物が建てられる事はほとんどない状況で、それは所得の低さがおそらく一番関係しているのでしょう。

日本では木造だとせいぜい3階建てどまりで4階以上の建物は古い城や旅館などに見られるだけで現在ではほとんど建っていないし、法律上のこともあってこれからもなかなか建てられないと思います。ただ日本も森林国で外材ではなく日本の木材を建築に出来るだけ利用して行こうとの国の方針などもあって、このような先進事例を勉強しておくのは意義のあることだと思いました。

講義する網野先生
100917tasoumokuzou01.jpg


これ全部木造だそうだ。右下のなんか9階だてぐらい?
100917tasoumokuzou02.jpg


これも木造。下の2階部分はRC。上の細長い窓の付いている部分はホテル。日本のゼネコンのような大企業が建設したのではなく、以外に小さな工務店がホテルの部屋一個一個ユニット化したのを作業場で造っておいて、現場でそれを積み上げて造ったものだそうだ。
100917tasoumokuzou03.jpg


それにしても、どうしてどれもこれもこうもデザインが綺麗なんでしょう。








スポンサーサイト



第22回 高松宮殿下記念世界文化賞

大館樹海ドームの設計者、伊東豊男さんが同賞の建築部門を受賞されました。
伊東さんはたっくさんいろんな賞を受賞されています。大館樹海ドームでは日本芸術院賞などを受賞していますし、せんだいメディアテークでは王立英国建築家協会ロイヤル・ゴールドメダル賞なんてのも受賞しています。

樹海ドームは出来てもう10年以上経ってますが、今でも行くたびにすごいな~と天井を見上げてしまいますし、外からもほんと綺麗なドームだなと感心します。日本中至る所にドームが出来てますが、絶対一番、いや世界一美しいドームだと思います・・・他のドームは見た事ないけど・・(_ _;)

とにかくおめでとうございます。大館市民としても嬉しく思います。

大館市の耐震改修補助金

大館市では地震による建物の倒壊等で起こる災害を未然に防ぐ目的で、耐震改修に対して補助金を出しています。申し込みはH22年7月5日からでしたが、現在まで申し込みゼロだそうです。そのため、是非使ってくれと、周知徹底をお願いする文章が届きました。

現在秋田県及び大館市ではリフォームに対して補助金を出しています、合わせて30万円。そのため、市内至る所で外壁の取り替えなどのリフォームが行なわれています。それに、耐震改修も合わせて行なえば、大館の場合最大プラス30万円で合わせて最大60万円補助金でまかなえます。加えて、耐震改修のための耐震診断に対しても3万円の補助が出ます。

耐震診断に対する補助金は先着10名まで。耐震改修に対する補助金は先着2戸だそうです。
申し込み期限は平成22年12月28日まで

その他、受けるにあたって細かな規定がありますので、詳しくは大館市都市計画課(43-7084)又は私、アトリエ105/鳥潟(43-5065)へ問い合せください。

ちょっと判りづらいと思いますので、まとめると。

「地震があった時家が倒壊したりしないか不安だな」「折角だから補助金使って安く改修したいな」と思ったら
   ↓
1 建築年代が昭和56年5月以前か調べる。それ以前の建築なら補助対象。
   ↓
2 そして耐震診断。家を詳しくチェックして、診断します。これは主に設計事務所。
   ↓
3 結果が思わしくなかったら(昭和56年以前の建物はほとんどすべて思わしくない結果になると思う)
  耐震改修のための設計を行なう。これも主に設計事務所がおこなう。
   ↓
4 耐震改修工事。これは工務店など工事会社が行なう。

となります。

市から送られて来た文章を添付しておきます。
100914oodatehojyo01.jpg

神明社祭典

9月10日、11日は大館市の秋のお祭り神明社の祭典でした。神明社の祭典では山車がメインですが、私の住む南ヶ丘町内では子供神輿を奉納しています。子供神輿とはいえ、結構重いのでほとんど大人が担いで練り歩きます。で、11日は私も神輿を担いで歩きました。残念な事に朝から土砂降りの雨!。長い事お祭りに参加してますが、こんな事は初めてでした。歩いている途中に雨に見舞われることはよくあったんですが、しょっぱなから雨だと、ホントに行くんかいと躊躇してしまいます。でも、南ヶ丘子供神輿は行きました。神輿の引手は幼い子供達です。皆雨合羽を来て土砂降りの雨のなか歩きました。まったく鬼のような町内ですな。(各家々をまわってお花をちょうだいしますが、なんだか、そうまでして花が欲しいのかと白い目で見てるような・・・)

8:30ごろ出発して市内を歩きましたが、他の講はどこもまだ歩いていませんでした。
結局いつもなら午後までずっと練り歩くのを、午前中で切り上げました。・・・今日まだ肩が痛い!

大館ツーリズムフェスティバル

4日、5日は大館樹海ドームでおこなわれた大館ツーリズムフェスティバルに「近くの山の木で家をつくる会・大館」(通称ちかやま・おおだて)もドームから依頼されて参加しました。我々は秋田県地域振興局の森づくり推進課と一緒に、木の工作コーナーを担当しました。

100905tourism01.jpg


いや~~来ましたね、人が! なにしろタダでスギの材料を使ってものを造れるってんですから。材料によっては本棚まで造れてしまい、しかも難しいところは大工さんが手伝ってくれるんですから。道具も釘やビスも全部タダ。材料も使い放題。二日に渡って来た方もいました。土曜日に椅子を造って、日曜日にそれに合わせた小さなテーブルをなんて人も現れました。あるいは、午前中で一つ造って、家に置いてきて午後もって人も。去年もやっているので予想はしてましたが、さらにパワーアップした感じ。もうちょっと遠慮ってものが・・・。

沢山の人に実際にスギに触っていただき、その柔らかさや本物の気の良さなどを体験していただければと、そして将来家を建てようとする時にスギを使っていただくことに繋がればとの思いで、「ちかやま・おおだて」の会員の製材所や工務店の協力でやったことです。その説明などがなかったことが反省ですね。来年に活かそう。

この時の様子は ちかやま・おおだて のホームページに写真で紹介しています。どうぞそちらもご覧になってください。

定期講習会

9月3日(金)は建築士の定期講習を受けました。5年程前に世間を大騒がせさせた姉歯事件(マンション等の構造計算書を偽装して少し大きな地震が来ると壊れてしまう建物が多数出来てしまった事件です)で建築基準法や建築士法が改正(改悪?)され、そのため建築設計事務所に勤める建築士は3年に1回、丸一日の講習を受け、最後にその内容の試験まで受けなければならなくなりました。
めまぐるしく変わる建築関係法令や建築を取り巻く仕組みをこうやってまとめて学ぶ事は確かに意味のあることです。
でもねえ、分厚いテキスト(180ページにも及ぶ)を超スピードで読み上げるのを聞いて、最後に受ける考査(試験)の為にだけあるような講習ではたして記憶に残るか・・・・実になるか・・・疑問です。悪い事をするヤツはなにしたって・・・・勉強する気のない人もなにしたって・・・・と思いますがねえ。

ホームページ更新

もう9月ですね。でも暑いです。今日も予報では大館32°らしい。

ホームページのGALLERYに赤館の家追加しました。久しぶりの更新です。

アトリエ105のホームページはこちら

akadate01.jpg