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とうとう冬

今朝のアトリエ付近です。

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とうとう冬がやって来てしまいました。昨晩から猛烈に雨風が吹き荒れて、朝になったら雪でした。(ゆうべはヒョロッと高い事務所が風で吹っ飛ぶんじゃないかと思いました・・)
タイヤ交換昨日しておいてよかった(ホッ)
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断熱改修セミナー

昨日14日は盛岡で行われた新住協の断熱改修のセミナーへ行って来ました。講師は新住協の会沢さんと山形の新住協会員の工務店、高橋工務店さんと三浦建築さん。お二人とも最近は断熱改修が主な仕事というくらい一杯やっているとのこと。そのノウハウを少しでも学ぼうと行ったのです。なにしろ当方で設計した建物はほとんど新住協会員以外の工務店に施工していただくことになるので、きちんとした施工方法をやっていただくためにこちらがよく分ってないといけない。しかし、なにしろ設計屋でどうしても実際の現場に疎い。なので、このような実際の現場の写真を見ながらの講習はイメージしやすくありがたい。

会沢さん(左)と高橋さん
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講習のスライドをデジカメで撮っているのでピリットしない写真ですが・・・ 以下の写真は一つの物件というわけではありません。いくつかの物件の写真が比較的まともなのを紹介しています。

壁内に気流止めを入れている。新住協会員ならこんなにキチンとやりますよというような見本みたい。
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壁と桁上で気密を取るため合板を張って、合板と合板の継ぎ目もキチンとテープで処理している。この現場では断熱をキチンと入れるため屋根を一旦剥がしている。
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桁上の断熱が入った状態。すき間なく綺麗に断熱材が敷かれている。こういうのが新住協会員でないとなかなかこんな風に綺麗にならない。
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断熱処理を行った結果改修前と後での灯油等の消費量の違い。暖房用の灯油だけでなくガスや電気も減っている。
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灯油は500Lぐらい減っている(石油と書いているのは灯油だと思う)。暖房はたしかFFストーブだったと思いますが、給湯などが何なのか聞き忘れたので定かではありませんが、断熱性が良くなると当然FFストーブもがんがんついていなくても良くなる。そうすると電気代も減る。もし給湯がガスだとするとこちらもお風呂のお湯が冷めにくくなるのでこちらもガス消費量も電気消費量も減る・・・という感じでしょうか。

ランニングコストが下がっただけでなく、なによりとにかく快適になったということが断熱改修を行った方共通の喜びらしいですね。
新住協の断熱耐震同時改修が22年度採択になりH22年で165棟、補助金総額320.745千円受けたそうです。その平均工事額は約1300万円だったそうです。当方でも昨年断熱耐震同時改修を1件やりました。

シックハウス講演会

10日(土)は建築士会北秋支部の女性委員会主催の講演会 「化学物質過敏症とシックハウス症候群ー住まいと健康」を聞いて来ました。
講師は、盛岡の独立行政法人 国立病院機構盛岡病院 の副院長 水城 まさみ先生。

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先生のスライドから一部紹介すると
診断基準
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症状
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症状が悪化する原因物質
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防ぐために1
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防ぐために2
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周囲の環境
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この他にもなかなかショッキングなものもありました。特に木材でスギやひのきは場合によって最悪との話には出来るだけ地元の素材を使って家づくりをしている身としては、困ったことになったと思いました。これは県などもただ杉を使えと言うだけではなく、シックハウスの危険性についてもしっかりと検証していただかないことにはうっかり使えないことになります。
また、電磁波についても症状は出るらしく、古い携帯などは特に出やすいとのことでした。

現在は建築基準法でホルムアルデヒドをはじめとしたいくつかの物質の建材への仕様は制限されていますが、それだけではほとんど解決にならないようです。また、建築だけでなく身の回りの様々な物、化粧水や殺虫剤、農薬、タバコの煙、排気ガスなども原因物質とのことなので、ほとんど防ぎようがない気もします。
健康住宅という言葉がかつてありましたし(今もあるか?個人的にはどうにも眉唾な感じがして嫌いな言葉でしたが)現在でも安全な家を売りにしているハウスメーカーなどありますが、家全体がでかい空気清浄機になっていない限り安全な家などあり得ない気がして来ました。