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海岸美術館

ホキ美術館を見た翌日南房総へ向かっている途中「海岸美術館」の小さな看板が目に入り、急遽その美術館へも立ち寄りました。名前とは裏腹な山の中にある美術館へは娘のスマホが頼りでした。

海岸美術館は相当昔に出来たはずで、かすかな記憶を辿ると設計は高松伸だったかと思って着いてみると、どう見ても高松伸じゃあない。(後で調べたら高松伸のは「植田正治写真美術館」でした)まあ、設計者はともかくここはあの浅井慎平さんの美術館であることは間違いのないはずで、思わぬ拾い物をした思いでした。

アプローチ

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裏の庭園側から

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中に入っても、設計は誰だっけと気になって、気になって。モダンだけど研ぎ澄ましたシャープさはない。ポップな浅井慎平さんの写真に昔の高松伸のギラギラした建築だったら、ちょっと疲れるかもしれないけど、いい具合に柔らかさもあって写真を引き立てているようにも感じました。

予定にない行動をしたおかげで、その後の予定がすべておじゃんになり、南房総のお花畑への寄り道もすべてなしで、ひたすら帰り道を急ぎ新幹線になんとか間に合いました。

ちなみに海岸美術館の設計者は石井和紘さんでした。石井さんは十和田小中学校の設計者で今年1月に70歳で亡くなりました。
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ホキ美術館

これまでこの時期娘たちの卒業などに合わせて関東圏へ行きついでに小旅行することが多く、さらについでに気になる建築を(美術館が多いです)見てくるのですが、今回は千葉へ行ってきました。
ホキ美術館。2010年11月オープンの比較的新しい美術館で、設計は日建設計の山梨知彦さん、施工は大林組です。鉄板構造で30mも跳ね出す展示室というのを是非見たかった。

まずはアプローチから。30m跳ね出す部分は裏の住宅地側です。

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そしてその跳ね出す展示室。

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すごかったですね。わたしにはどう考えてもこれがもつこと(構造的に大丈夫だということ)が信じられません。内部を歩いていてそれが跳ね出し部分であることは残念ながら感じることが出来ませんでしたが、どうせだったら浮いている感じをない部でも感じられたら面白かったなあと思います。
日射の関係から空いているはずの展示室の下側がカーテンで閉じられていたので、カーテンが開いていればそれを感じることができたかもしれません。

それとアプローチ側からは分からなかったのですが、展示室が何層にもなっていてどんどん下に下がっていきながら鑑賞するのですが、その辺は外観からは伺うことが出来ない魅力的な空間でした。

その他やりたい放題といった感じで、あらゆるディテールや照明などよくもこれだけのものが出来たもんだと感心しました。