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盛岡鉈屋町

昨日はひょんなことから朝から盛岡に行きました。娘を盛岡駅まで送って行ったのですが(なにがひょんなのかは・・言わない方が娘のため(笑)それ以外の目的もなかったのですが折角来たのにとんぼ返りももったいないので、少し普段行かないところと思って検索しました。で思いついたのが昨年から今年の3月まで「ヘリテージマネージャー」の養成講座に通っていたのですが、その時の講師の先生が盛岡で行った街並み再生の話を思い出し、ここだろうと思ったのが「もりおか町家物語館」。

「もりおか町家物語館」がこの地域の核となる施設だろうと思いますが、元は酒造会社の蔵を改装した2棟の建物と個性的な消防番屋の間が広場になっていて、イベントに使えるようになっていました。
そこから鉈屋町を歩きましたが昨日は第13回盛岡町家で手づくり市「てどらんご」というイベントを行っていてそのせいかたくさんの人が来ていました。ちなみに「てどらんご」とは盛岡弁のてんど(手技)とらんご(ごっこ遊び)の造語だそうです。

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そしてなにより驚いたのが、この「てどらんご」というイベント。
町家のつくりは通りに面して土間や見世があって、その後ろが居住スペースになっているのですが、その通りに面した見世の部分や家の軒先を若い作家さんなどに提供して手作り小物などの販売が行われていたました。なかには今は完全に住宅をなっているようなところでも前の部分を開けて使わせいたり、普段の商売の部分を奥に押し込んで隠して使わせているような店もあり、町の再生への思いが半端ないなと感心しまくってきました。

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下の写真の左側はどうみても普通の住宅です。奥に住人がいるのです。右は畳屋さんのようですが、自分の商品は押しやって貸し出してます。こちらも奥に住人がいると思います。
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帰ってからヘリテージの時の資料を見直したら、その資料に「てどらんご」も紹介されていました。

こんどはイベント時でない普通の状態も見たいと思いました。


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小坂

久しぶりに小坂製錬のナカに入ってきました。ナカとは一般人の立ち入れないところという意味です。独立する前は小坂製錬の関連建設会社に勤めていたので、製錬内にいろいろ設計したものや工事に携わった建物があり、よく出入りしていました。設計したり工事に携わった建物の中には大失敗をやらかしたり、大変な目にあったものもあり、懐かしくも冷や汗の出る思いもあります。

小坂町は小坂製錬の企業城下町なので製錬の敷地がかなりの面積を占めていて、その製錬の敷地内を町道も走っているので、町道はもちろん一般の人も通れます。そこからの景色でも相当すごくて、知らない方をよく案内しますが、やはり久しぶりに行ったナカはなんというか、もうとてつもないといった感じでした。・・・なにが・・

小坂製錬は明治から続く鉱山と精錬所の歴史があります。その明治から大正、昭和そして平成と延々と作りづづけられてきた、建物や設備、配管、ワケノワカラナイモノがごちゃ混ぜになっていたるところに存在します。
例えば明治の鉄骨レンガ造りの工場に平成の建物が増築されていたり、大正時代の建物に昭和の建物がくっついていたり・・

ちなみに小坂町の観光の目玉の明治100年通りにある小坂鉱山事務所は元は別の場所にあったのを解体移築したものです。先ほど書いた明治の鉄骨レンガ造りの工場を増築するのに邪魔になったのがきっかけです。

写真でもあればいいのですが、なにしろ許可を取っていないので写真を載せるわけにいきません。イメージとしては「天空の城ラピュタ」にでてくるパズーの住む下界の感じとでもいったらいいか、絶対宮崎駿さんごのみだと思います。

こちらは企業PRのYouTubeですが、PRですので綺麗なところしか出てきませんが、これに映らないところが、実はスゴイ!

長崎の軍艦島が世界遺産に指定されましたが、もしいま小坂製錬が操業をしていないとすれば、ここも世界遺産に指定されたのではと思わされます。しかし現在鉱山鉱石の製錬技術をリサイクルという分野に活かし活発に操業している企業なので、遺産登録は出来ないだろうなと思いますが、一般の人がこれを見れないのはちょっと残念な気もします。

たつみの家

工事中のたつみの家の外観がだんだん見えてきました。黒い部分はガルバリウム鋼板の立葺きを外壁に使用したものです。これは谷地町の家でも採用した方法ですが、施工者が違うのと一般的な納まりでないため、大工さんや板金屋さんにわかってもらうための説明が一苦労です。

たぶん工務店さんで受注した物件ではこんな面倒なことはやらないでしょう。

一般の人は何が苦労かはわからないと思いますが、板金屋さんがまず大変だし、付加断熱して外壁の通気もどう逃がすのかは・・・企業秘密です(笑)

でも鉄板壁がすっと立ち上がる感じが結構気に入ってます。

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