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たつみの家

7月末から工事にかかっていた「たつみの家」が完成し、昨日引き渡しが行われました。ギリギリまで工事が行われ・・というよりまだ少し外部工事などがありましたが、とりあえず出来て今日引っ越しされました。

写真撮る時間無いかな?と思っていましたが、なんとか引き渡し日の午前中、天気も良く内部は撮ることができました。

外部はまだ工事車両や工事中の仮設物があったりだったので、一部分のみ紹介します。
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玄関ホール
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和室と居間
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台所
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「たつみの家」は長期優良住宅です。若いクライアントですが、今時なオープンなプランは望まれませんでした。お風呂は長期優良住宅という制度のなかでユニットバスを使用しましたが、後はキッチンや洗面台などほとんど全て手作りの家具となっています。望まれた家像からなんとなく昭和のイメージが私のなかで生まれ、外観の玄関周りにもそんな雰囲気を表しました。

詳しくは近々アップ予定のリニューアルしたHPで紹介するつもりですので、そちらをご覧いただけますよう!


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金沢 モダン建築2

金沢は伝統的建築物の宝庫ですが、一方で新しい建築の宝庫でもありました。建築に携わる者にとってまったく羨ましい環境です。

金沢21世紀美術館に続いて鈴木大拙館です。設計は谷口吉生。美術館ならこの人という大御所中の大御所。酒田の土門拳記念館や上野の法隆寺宝物館などの設計者です。秋田では秋田市の千秋公園にある図書館、明徳館もそうです。明徳館は初期の作品で、あまり谷口吉生っぽくない感じですが。

いずれも外観デザインはシャープでプラン構成もとてもうまい建築家です。

鈴木 大拙という人は禅文化を海外へ広く知らしめた人だそうです。その精神性を感じることができる建築ということで展示というよりお寺のように静かに無の世界へ誘うような、それを超シャープなモダン建築で表現している、そんな所でした。

同じようなモダン建築でありながら21美のSANAAとはまったく違ったものになっているのが面白いですね。SANAAには出来ないであろう空間ですね。

エントランスと全景。RC打ち放しとアルミルーバーの組み合わせ。アルミルーバーの間から入ります。
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入って受付を過ぎると長い廊下を渡ります。
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二つの展示室を過ぎてくるりと反転して外へ出ると現れる真っ白建物。向こうの屋根の下を通って空想空間?の建物へ
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この四角な白い建物の中には三方にある開口に向かって椅子が置いてあるだけ。水に向かって瞑想しろということか!

いかにも谷口っぽい!




ホームページ

アトリエ105のホームページが更新できなくなって数年になりますが、新たに作成中です。・・・といってあまり代わり映えしませんが。
大体できてきましたので暫定のアドレスこちらですので見てやってください。

アトリエ105のホームページ


21美

金沢へ行ったら絶対行きたかったた金沢21世紀美術館へようやく行ってきました。竣工が2004年10月なので、すでに開館から11年経過しています。全面ガラス張りの建物は未だ綺麗でしたし、なにより磁力を全く失うことなく多くの来場者でごった返していたことに感心させられました。建物そのものの魅力も衰えることなく、なにより運営するキュレーターの力の結果だと思います。

外部
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内部
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設計屋としてはどうしても建物ばかり見てしまうのですが、この建物の一番の見所のガラス。ガラスは曲面ガラスを使用していると本か何かでだいぶ前に読んだ記憶があるのですが、これだけ大きな径だと直線のガラスを使って、つなぎ目でちょっと角度を変えても出来そうだし、なにより予算的に全く安く出来るはずなのですが、そこをあえて曲面を使っていると。

周りが建築関係者ばかりだと平気でその辺ジロジロ見れるのですが、一般の方が沢山いるので、あんまり怪しまれない程度に窓際へ行って確かめてみました。あまりに曲率が大きいのではっきりと断言できないのですが、やっぱり曲がっているようでした。

見た目さりげなく、実は厚い合わせガラスを曲げるという大変な技術を使用して、当然相当高額なはずで、このガラスだけでも住宅だったら10軒ぐらいは建っちゃいそうな気もしますが、そこを押し通した設計者もやっぱり只者ではないですね。

あとこの手の建築で気になるのは屋根。薄っぺらくフラットな屋根は一体どうやって雨水を処理しているのか。普通の屋根みたいに外側へ水勾配を取ると、ガラス面にダラダラ流れてきて、すぐに汚れて大変なことになるので、当然内側へ水勾配をとってルーフドレンから流しているとは思うものの、一般的な建物のようにパラペットの立ち上がりがなくて長い間大丈夫なのか??です。これについては下から見てもわからないので、Googl Earthで見てみたら

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・・・よくわからない!

ガラスについて調べたらやっぱりすごいことでした。

金沢

建築士会全国大会で金沢へ行ってきました。大会は意表を突いたパイプオルガンで始まりました。後の式典はまあ恒例のものばかりです。翌日はエクスカーションで市内の観光地をバスガイド付で巡り、翌々日もタクシーで回りました。金沢は見所満載です。比べてはいけないのかもしれませんが、秋田はかなり見劣りする気がします