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オープンデスク

10月から近くのポリテクカレッジ(職業能力開発短期大学校大館校)から学生さんが一人水曜日の午後だけオープンデスクで来ている。こちらの父の葬儀があったり、学校の都合などで毎週というわけにはいかず、とびとびになってしまいCAD(パソコンを使って図面を描くソフト)の操作もなかなか習得できないようす。
CADは学校ではJWCADを学んでいるが、当事務所はVectorWoksなので勝手が違い、こちらはつきっきりで教えなくてはならなくなる。しかしその前に図面を指示通り描くにも、建築の構造や納まりなど様々なことが下地にあって初めて描けるものなので、まずそこから教えていかなくてはならない。
なにしろ描く図面は実際に現場で使われるものなので、いい加減には描かせられない。だからミリ単位の納まりをスケッチを描いて説明し、その上でこんどはCADの作図法を教え込むことになる。でもたぶんスケッチを見て説明を受けても実体験として全くないこと、見たこともないことなのでおそらくちんぷんかんぷんだろう。
来ている学生は将来東京の設計事務所で働きたいと希望を持っているとのこと。だったら、工事中の現場に夜や早朝に忍び込んでも、現場を見ておれが描いたスケッチはどういうことかを確認するだけのやる気のある人間だったら将来に見込みがあるんだけどな。
安藤忠雄はそんなことをやったと自身が書いた本にたしか書いてあった。

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