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07年お正月

一年の計は元旦にあり ということで紅白見てから近くの神社に、娘たちと初詣でに行ってきた。で、祈願は家族皆の健康と仕事がたくさん来ますように でした。
今年は事務所開設15年目。節目だ。自分の建築の方向性をはっきり定めて進むべきだろうと思う一方で、分かりやすく直線的な一方向の考えだけではないはずで、複雑で多様な思想を受け入れていくべきだとの思いもある。

一日付けの秋田魁新聞の年始評論に姜尚中さんが今年を虚から実への転換の年にと書いていたが、その中に国の在り方を美醜の情緒的な判断で割り切るような物言いでは、世界も日本もますます貧しくなっていくだけだ。むしろ、世界の複雑な仕組みを受け入れ、その多様性に応じて具体的な交渉や妥協を粘り強く展開し、極端に走らないような自制心や中庸のバランス感覚が働くような世界であってほしい。とあった。

これは建築にもいえることのような気がする。例えば住宅ではオール電化の住宅は暖かいといったような、わかりやすい言葉は実に虚であって、実態はもっと複雑で考えるべき問題を含んでいる。それを家や建物を建てる方たちに粘り強く説明して納得してもらわないと、本当の意味で環境にも人間にもやさしい家や建物にはならない。
少しでも実践していきたい。

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