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不都合な真実

アメリカ元副大統領 アル・ゴアの書いた「不都合な真実」をようやく読み終えた。寝る前の1~2時間しか読む時間がとれないので4日ほどかかってしまった。

この本を読むと最後の章で「人類は、今後50年間にわたって炭素と気候の問題を解決するための科学的、技術的、産業的なノウハウをすでに持っている」とし、それを実践することによって、(米国の)1970年代のレベル以下に二酸化炭素排出量を減らすことが出来るとしているが、もし、アメリカ大統領や国民がそのことを理解し、実践したとしてもそれほど希望がもてる話なのか、やっぱりちょっと懐疑的になってしまった。
もっともブッシュ大統領ではだめでもっとひどくなるらしいが。(と本に書いてある)

とにかくここ数年の気候の異常さは、まさにこの本に書いてある通りで背筋が寒くなる。

この本を読むまでもなく、地球温暖化は人為的なものによると思っていた。だからアトリエ105で設計する建物は少しでも環境にダメージを与えないものをと勉強し実践してきたつもりだ。
それは、徹底した地産地消の家造りや、Q値1の断熱性能が高く、これまでの次世代基準の半分の暖房エネルギーで済む家づくり、築130年の古民家の大改修、OMソーラーの住宅や、公共建築。そして11年前に建てた我家も間取りや光の取り入れ方の工夫と木自然の木によるパッシブソーラーに仕立て上げたりと、方法はそれぞれ異なるが独立以来常に環境を意識して設計してきた。いつも根底に環境のことがあって、その上でデザイン的にも優れたものを造ろうと、悩み抜いてきた。

 この本によれば、米国では異常気象は人為的なものではないと主張する協力な力を持ったものたちによって阻まれ、二酸化炭素の削減は出来る土台がそろっているのに出来ない可能性が高いらしい。日本ではどうだろうか。やっぱり一人一人の生活スタイルを見直す必要なある気がする。自分も含めて。

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