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土曜日大湯さんの木工展を見に行ったついでに、紀伊国屋書店に寄っていくつかの本を買ってきた。弘前の紀伊国屋、秋田市のジュンク堂書店、共にいつでも行ってみたいけど近寄るのは少々キケンな場所でもある。入ったら最後只では出てこれない。
で買ったのは フィンランドの建築家アルヴァ・アールトの住宅の本。

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著者は斎藤裕。斎藤裕は建築家で、安藤忠雄と同じように大学の建築家など出ていなくて、建築は独学で学んだ。作品数はあまり多くないが、たまにメディアに出てくるとモノスゴイのを出す。緻密でありながらズシンと重い作品だ。そして、この本の写真も斎藤裕となっている。建築家が撮ったとはとても思えない美しい写真だ。

で、買った一番の理由は
これだ。
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カレ邸。
この立面を見た瞬間に、大学時代がよみがえって、懐かしくどうしようもなく買ってしまった。

恥ずかしながら、古~い写真を(ご愛嬌と思ってね)
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スケッチを書いているのは若い頃のオレ。描いているのは、まさにカレ邸の立面。
大学時代だ。今になって思うと、あの時、アールトだって分かって描いていたかどうかあやしい。

いずれ、この本の中は北欧の美しいロケーションの中に佇むモダンデザインの先駆者の住宅が、それはそれは素晴らしい写真に収められている。

もう一冊
これ
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「建築のしくみ」という本だ。これも内外の超有名な住宅がテキストとなっている。安藤の住吉の長屋、コルビジェのサボア邸、ミスファンデルローエのファンズワース邸、そして、篠原一男の白の家。
どれも、もう30年以上前の学生時代に学んだものばかり。
この本は今建築を学んでいる娘に買ってやった。この本はタダモノではないと思った。模型の作り方や、製図の仕方をさりげなく学ばせつつ、RC造や鉄骨造、木造軸組造などの違いや意味。そしてこれらの名作のディテールまで紹介し、CGにして見せたりしながら空間の創られ方までもが語られている。
サラッと目を通しただけなので、どこまで突っ込んで書いているかはあまり定かではないが、とにかく建築を学ぶのにこれまでとは違った切り口から入っていって、全体を通した時に建築の作家性などまで感じることが出来るような気がした。

娘は最初の方を見て、模型を作りたくなったのか、スチレンボード(模型を作る薄いボード)を事務所から持っていった。・・・・・・・・・・・・   でもその日だけ。次の日からはスチレンボードはその辺に投げられている。

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