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共同設計

ゆえあって、ある建物を別の設計事務所と共同で設計をしている。(仮にAとしておこう) べつに大きい建物だからとかいうのではなく、まさにゆえあってのこと。そのAは大館では古い方の事務所で、以前はスタッフも数人いて大きな仕事もしていたが現在はお一人でやっておられる。

なぜか基本設計となる間取りなどこちらが知らないうちに描いていて、それで施主側の了解を取ってしまった。なので、当アトリエ105は実施設計担当と相成った。

その事務所と打ち合わせを進めるが、何せ年代が違いすぎる。向こうの考えは私には理解できる。私も昔Aと同年齢ぐらいの別の設計事務所に勤めていたことがあるので、この年代の趣味的なものや技術的なものはわかる。
が、向こうにはこちらの考えはどうにも理解してもらえないのだ。

最初は三次元的なパースを作ったり、いままでやった矩計(かなばかりと読む。詳細な断面図)を見せたりして、こちらの考えや今の技術を解ってもらおうといろいろやったが、結局理解してもらえず、時間と労力がもったいないので、Aの言う通りに図面作成している。

考えが全く違う事務所とは一緒に仕事するもんじゃないね。
(これでも設計したことになるんだろうか)

コメント

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たいへんそうですね

そうなんです。相手の言っていることが、わかる故に妥協しなければならなくなるんです。そんなことを相手はまったく理解していないし、できていないことがさらに悲しくなります。ちなみに、ジェネレーションでは無いと思います。育ちや感性だと思います。

yogoさんコメントありがとうございます。
たしかにジェニレーションではない・・といいたいところですが、じゃあ自分はどうかと問いかけると、少々自分自身も不安になります。yogoさんの世代をすべて受け入れられるか・・・やはり多少違うでしょう。でも、まだまだ感性をピクピクさせていたい、そんな思いがC-pointなどへ行かせる動力源です。