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卒業式

今日は中学の子の卒業式。ほんと、月日は経つのが早い。ということはこっちも年取ったということ。
卒業式で印象に残ったのは、子供達の歌声がじつにいいこと。この中学では毎年学校祭にあわせて合唱祭を文化会館でおこなっているが、その時もつくづく感ずるが、子供達の歌はいい!素直に感動出来る。
それから、答辞を述べた三年生の二人が歯切れが良く落ち着いていて、二年生の送辞とはくらべものにならないぐらい良く、一年でこんなにも違うものかと驚かされた。あの二年で代表に選ばれた二人も来年になれば、がらっとかわるんだろうか。この年ごろの1年間の成長の著しさがみごとに現れていた。

それにしても、こういう式でのお辞儀のなんと多いことか。日本人特有のものなんだろうが、多すぎないか。壇上へ出るたびに、来賓にお辞儀、先生にお辞儀、父兄にお辞儀、壇上に上がって国旗、校旗にお辞儀、皆に向かってお辞儀、終わってお辞儀、帰り又旗にお辞儀、先生にお辞儀、来賓にお辞儀。立場によって多少の違いはあるが、一回出るたびに最低でも5~6回ぐらいお辞儀している。お辞儀されたほうも、返しのお辞儀。
なんなんでしょうね。もっとさっぱりと出来ないもんでしょうか。なんかだんだんエスカレートしている気がするんですが。

だいたいなんの席でもそうだけど、前の人がやると次の人も同じような動作をとるが日本人。とにかく、他人と違うことをするのが怖い。自分の行動に自信がないからかな。
だから、このお辞儀も誰かやったら真似をしてどんどん増えていったのでは?

ひとごとのように言ってますが、僕もご多分に洩れず、やっぱり前の人と同じことをしてしまう。もっと自信を持って行動しよう‥‥かな。(う~ん、自信なさそ)

そんな中、クラスに戻って最後のHRで一人一人が最後に皆や先生や家族に一言述べていたのだが、皆 三年○○組になって良かった みたいなことを言っていたのだが、たった一人だけ、皆と同じような挨拶の後、「…それから、お母さん… バカ息子だけどこれからもよろしく。お母さんありがとう!!」と叫んで机に伏してしまった子がいた。泣いていた。家に帰ってから我が娘に聞けば普段はわりとおとなしくてあんなことを言うような人じゃないと言う。

とても勇気のいることだったと思う。なかなか出来ることではない。この勇気に皆もびっくりし、感動したと思うし、なにより、当のお母さんの心に一生残る宝になったろう。
これくらい自分で考えて行動出来る人間ばかりだったら、日本も変わるだろうね。

いいな。僕も娘からそんなふうに言われたかったなあ~

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