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大茂内の家見学会 二日目

の今日は昨日とは変わって沢山の人が来てくれた。10:00すぎまで誰も来なかったので、今日もダメかと思ったが、それ以降ひっきりなしに沢山の人がきてくれて、昼食もままならまかった。みなさんありがとうございました。
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ついでに地元新聞の取材まで受けて、もしかしたらいつか新聞に載るかもね。

ところで、古い家ってのはだまってて絵になるね。設計がへたくそでもそれらしくなってしまう。昨日の玄関から廊下を見た最初の写真でも、黒い大黒柱の縦の線と、梁の横の線、その上の束の縦の線のなんともいえないバランス間。モンドリアンか誰かの絵みたいじゃない?じつはこれを出すためあえて天井を高くして、上の壁と天井の境の線を消す為廻り縁なしの真っ白にしてるんだけど。今思えば正面奥が座敷なんだけど、あの襖の襖の額は(明かり窓)円の方が面白かったな。襖に丸い額なんてどうやって造るかは、かなり難しいけど。というより、何日か前書いたけど、今回の施主ではそんな話まるっきり無理な話。

今回の見学会に来てくれた若い女性の方が、玄関入った途端「オシャレー!」って言った人がいたけど、縦主さんさえ理解ある人であれば、超古い家のリフォームで、もっとモダンだとか、お洒落な家にもなるんですけどね。

コメント

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先日の見学会に参加させていただきました。
130年もの年月をかけた梁や柱の漆黒と新しい杉の色だけではなく、収納や換気の細部にまで、使い手の事を想う設計に感動しました。
良い家に住みたいというのは豪華なシステムキッチンやオール電化などの新しい設備に囲まれていることではなく、あの大黒柱も立派な梁も家主の方が長年大切にしてきたからこそ “良い家”になるのだと改めて感じました。
本当に良いものを見せていただきましてありがとうございました。

ユースケさんありがとうございます。こんなにほめていただき恐縮です。月曜日の北鹿新聞に大きく記事として出ましたので、その後も見学者がきてるようです。一般的な新築ですと今は内覧会等多くありますからイメージを掴みやすいのでしょうが、今回のようなケースではいくら暖かくなるとか、いい住宅になると言っても、かつての寒くて使いづらい家のイメージしかありませんからなかなか納得してもらえず、そこが建主にしてもこちら設計者としても大変なところでした。このような事例がもっと増えれば、ああいった古い建物を持っている方が簡単に大切な財産を捨て去ることが少なくなるのではと思っています。