fc2ブログ

建築雑誌

久々に本を見る。「読む」というより見るが近い。毎月取ってる新建築住宅特集という雑誌だ。毎日仕事と家事におわれて本を読む暇もない。からブログ更新もときどきなのだが。
しかし、このような雑誌に登場する住宅のロケーションのいいこと、単価が高そうなこと。
田舎じゃあ望むべくもないな。田舎の場合予算があったら面積増へと進む。何しろ敷地が広いから。気持ちは分かるが、設計屋としては……愚痴をいってもしょうがない。

で建築雑誌だが、おれが建築の教科書にしたのはこれらの雑誌だといってもいいぐらい。
大学は工業意匠科だったので車のデザインやビジュアルのデザインなども単位になっているようなところで、建築科ではなかった。

だからというわけではないが、建築について最も学んだと思えるのは、修行時代勤めていた設計事務所で暇だった時に読みあさった建築雑誌だった。
ここで言う建築というのは、法規や、構造や技術のことではない。この説明は大変難しいが、超簡単に言い切ってしまうと建築家の造る建物と一般の大工、工務店の建てる建物の違いは何か?これは、見る人が見れば歴然と違って、つまりそれが建築になってる建築で、それを学ぼうと一生懸命読んだのが建築雑誌だったわけだ。
あのときは、ほんとうに読んだ。しつこいが、この読むも、たんに文章を読むのではなく、写真やPLAN、そして文章から「何をデザインしたのか」をほんとうに一生懸命読みこんだ。
それが今の自分をつくっている。

今はそんなこともなくなってきているが、しかし、実物をなかなか見に行けない身では、本や雑誌で、マンネリ化しつつある自分にハッとさせられて、これじゃいかんと、発破をかけてくれる。

コメント

非公開コメント