fc2ブログ

第2回木を学ぶ建築講座

昨日23日の木を学ぶ講座は午前が樹木の成長と木材の組織構造と題して県立大学の高田教授、午後が地域の気候風土と住宅の環境性能と題してやはり県立大学の長谷川准教授の講義が行われました。

午前の講義は木の組織的な話で我々建築屋には少々難解で(いや少々どころで・・)でも面白かった。木は一番外側だけが成長していくことは前にも聞いて知っていたが、その様子を具体的にはっきりと示されるとなんだか不思議な気がした。ただ木の分類ではベイスギはスギではなく日本ではネズコだとか、米松も松でなくトガサワラで、ラワンという木材はないとか・・このへんもうワケワカラン状態でした。でもだとしたら、松の代用品として米松が使われますが、松ではなかったということで、大丈夫なの?となりますが、建築基準法上はヤング率も曲げ強度も同じくくりになっています。(ヤング率は1本1本違うので、測定してみなければ分からない話ですが)
ついでに言うと、市場名がベイヒは同属国産樹種はヒノキでベイヒバもヒノキ、集成材の柱によく使われるホワイトウッドはトウヒだそうだ。

午後からの環境系の話で以前より不思議だなと思っていたことがデータとして示されました。

これです。

100123semi01.jpg



この表は各地の冬の間の居間の温度を測定したもので、それぞれの都市の1982年、1992年、2002年の3年間でどのように変化したかを表したものです。何が不思議って、どうして北国のほうが温度が高いのでしょう。いわき市や東京の府中なんて2002年でも15°いってません。札幌なんて21°ぐらいになってるのに。北国の人のほうが寒がりなのでしょうか。いつだったかのテレビで秋田県人が一番寒がりだといっていましたが、これを見るかぎりでは、その傾向は出ていませんね。

そして、その灯油の消費量はというと、このようになるそうです。
100123semi02.jpg

いずれも 秋田県立大学 長谷川兼一准教授の講義より


秋田の2市は札幌より多く灯油を使っている。これはやっぱり住宅の性能も関係しているだろうとのことでした。経済的にもCO2削減の為にも、これはなんとかせねば。
断熱改修など、国で補助してどんどん進めてほしい。断熱改修とついでの改修もろもろ、受け承ります。






コメント

非公開コメント