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接着剤

いまどきの建築で接着剤を使わないで建てるなんてことは殆どありえない。昨年建った「白沢の家」 は伝統木構法で金物を使わないで建てたが、大工さんはあらゆるところで接着剤を使っていた。床を張る時、鴨居の取り付け等々。
クロスは使用せず、左官と大工で造る住宅にして、接着剤をほとんど使わない建物のつもりだったが、結果は思いも寄らぬほど使用された。
大工さんに「やめれ!」とは言えなかった。それは、殆どお目にかかることのなくなった伝統構法をやり遂げるだけのベテランの大工さんが、必要を感じて使用しているのを、こちらの観念論だけで使用を禁ずるのを憚ったから。

おれは基本的に木は無垢で使いたいと思っている。その理由の一つとして、破棄される時どうなるかが不明瞭だから。無垢の木だったら焚き火で燃やそうが、チップにして別のモノに変身させるのだって、特に問題はない。しかし接着剤がついていたらそうはいかない。

集成材の柱を造っている方に廃棄する時の対策はと聞いたことがあるが、「そんなこと、…壁紙だってなんだって接着剤使ってるじゃないか、あたりまえのことだ」と答えになっていなかった。

また、「大茂内の家」 は築130年の古民家改修だったが、ここでも担当した大工さんは接着剤をガンガン使っていた。白沢の家とは違う大工さんだが、やはりベテランである。ここでは、古い床板や壁板を接着剤を使って張った為、収縮の変化についていけず、割れたりした。接着剤を使っていなければ、板と板の間が空いただけで済んだはずだ。

現在の大工さんは、接着剤なしではとても不安で工事ができなくなってしまったのだと思う。そうさせたのはこれまでの施主さんだろう。ちょっと床がギ~となってもクレームにしてたんじゃないかな。

その結果、接着剤→ホルムアルデヒド→シックハウスへの道を歩んだような気がする。もちろん接着剤だけがシックハウスの原因ではない。しかし、現在使われている接着剤もその成分はよく分からないし、絶対安心だとも言えない気がする。

だいたい、何にでも接着剤が使われすぎる気がするのはおれだけか?食料を買ってきても、野菜を包んでるラップも最後にセロテープで止めてあるし、納豆だって豆腐だって包装に接着剤がついてて、これが強力でなかなか取れなくていらいらしたりする。

包装する側は便利でいいかもしれないが、使う側は決して便利じゃない。

昨日の続きじゃないが、ちょっと戻ってみるのもいいかも。
接着剤だけでなやんでる私でした。

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