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工場見学

今日は午後から鷹巣町の広葉樹製材所の藤島木材と能代市の木製建具メーカーのコシヤマを見学してきました。コシヤマはこれまで何度か行ったことがありましたが、藤島木材は近くにありながら初めてでした。
藤島木材はナラやブナ、カバ、栗といった広葉樹のフローリングを造っている会社というイメージがありましたが、実は製材がメインでなのだそうです。
この近くの山の栗や山桜の他ロシヤや中国、ヨーロッパから輸入した広葉樹を製材しており丸太の一番いいところが家具用材として家具工場へ出荷し、その端材がフローリングへ加工され、さらにもっとちいさな物は集成材にして階段やカウンターとして生産しているとのことでした。
それにしても道路から見ていたよりだいぶ大きな敷地でさまざまな工場があり、びっくりでした。
敷地内にあったロシアのナラ。直径1m以上の巨大丸太fujisima01.jpg


製材される丸太。ここが一番肝心なところでベテランが配置されるそうfujisima02.jpg


ズラッとならぶ人工乾燥室。なんと22基もある。fujisima06.jpg


人乾にかけられる前に積み上げて数ヶ月自然乾燥される。こうして屋内の他屋外にも乾燥中の大量の木材がある。fujisima07.jpg


遠くにみえる乾燥中の山。広大な敷地至る所に桟積みされた山がある。fujisima08.jpg


同社では積層フローリングにこれまでラワン合板を使用してきましたが、最近杉と広葉樹のハイブリッド積層フローリングを開発しました。特許だそうです。そうなれば国産材だけの積層フローリングも可能になり、エコロジー的にも喜ばしいことです。ただ現在のところ杉だけを植林してしまっているため、この近くの広葉樹はあまりはいらなくなっているため、外材に頼らざるを得ないところのようです。あと20年もすればまたこの近くの広葉樹が大きくなって出てくるそうです。

藤島木材の後、能代市へ行きコシヤマを見学しました。コシヤマは木製の断熱サッシを造っていて当方で設計する住宅の玄関戸や木製サッシはほとんどこちらにお願いしています。
4月14日に紹介した、大館珈琲館の大型3枚引き戸もコシヤマで造りました。今はさらに大きな断熱引き戸を相談中で、無理難題にいろいろ相談にのってくれるところで、さらにがんばってほしいものです。

コメント

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貴アトリエでは、秋田ウッドの再生材を使用することはありますか。
とてもおもしろそうな会社ですが、一般住宅にはどの程度需要があるのか
興味があります。地元の企業ですから親しみを覚えるのですが・・・。
再生材だから高いのかな?

秋田ウッドのMウッド(商品名)は2年前にやった高館公園管理棟で使いました。使い方にもよりますが床に使う場合下地共で1平方メートル当たり2万円以上になり、結構高価です。ただ見た目は木の色をしたプラスチックです。とても木には見えません。デッキ材や塀等に工夫して使うのはいいと思います。一般住宅でもときどき使われているのは見ます。